「テラっち、また地雷カプ見てる」
 「僕にとってあの二人が、尊すぎる推しカプなの」


 僕以外に心を許す幼なじみなんて、本当は瞳に映したくない。
 幼い頃の肩が触れ合う距離感で、僕だけがキミを独占したい。

 ねぇ、どうして僕に笑いかけてくれなくなっちゃったの? 
 嫌いになった? 悲しいよほんと。

 だって小学校の頃のキミは

 『俺は輝星(てらせ)としか話したくない。輝星以外とは絶対に遊ばない』

 僕だけが友達で、僕だけに微笑み、この僕だけをキミの甘い世界に閉じ込めてくれていたんだから。