✱✱✱✱✱✱Side   十六夜   ✱✱✱✱✱✱✱

榛名の本音を聞いてから悩んでいた。

榛名を愛しいと感じてはいるが、八重の事を愛しているし裏切れない。

数日間、冷静になろうと榛名から離れた。

八重が残した言葉

"いつかの150年後にお会いしましょう”…つまり八重の魂を持つ榛名
"貴方は幸せを手に入れる”…俺が幸せを手に入れる

『俺の幸せは……』

榛名を想い浮かべた


ひっそりと東丿島の八重の墓へ向かう

『お前は俺が榛名と出会い、愛する事も予期していたんだろうな。自分が死んだ時、俺が過去に囚われてしまうことも……。ここに連れて来たい人がいるんだ。俺を受け入れてくれたら共に歩みたい大切な人だ』



榛名に全てを話し、軽蔑するだろうと思ったが、榛名は受け入れてくれた。


榛名は闇だけではなく、俺を癒やしてくれる


榛名と唇を重ねた、何度も何度も。
愛しくてたまらない。

八重を愛しているしこれからも変わらないだろうが、過去の思い出として心の奥にしまい、今は榛名だけを…俺の番を…愛したい



榛名が神通力を覚醒させた時、驚いた。
初めて会った時が「1」だとしたら徐々に上がり、今は100…いや「300…500」異常な覚醒だろう。


神の神子を超える程…少なくとも俺は榛名以上の強い神子を知らないほどだ。


これなら数年とかからないうちに本来の姿、青龍に戻れるだろう。


早く見せたいものだ