まだ赤みの引かない顔で「ほんとお前は……」とぶつぶつ呟く葉野 旭とは、小学生からの付き合いだ。
高校生になった今でも、学校は別々だけれど、よくこうしてどちらかの部屋に集まって遊んでいる。
蒼真には二つ年上の兄がいて、旭にも同じく二つ上の兄がいる。兄同士の仲が良かった流れで、蒼真と旭も小学生の頃から仲が良かった。
そして旭は、蒼真の兄のことが好きだ。
本人は隠しているつもりかもしれないが、少なくとも蒼真にはバレバレだった。
「兄貴のどの辺が好きなの?やっぱ顔?」
「ひとを面食いみたいに言うな!……つうか、やめろよその話」
ぷいっと蒼真に背を向けて、ベッドに背を預ける体勢に戻った旭は、そのままゲームをやり始める。
軽快な音楽を聴きながら、再び蒼真は口を開く。
「じゃあ勉強が出来るところ?旭、よく教えてもらってたもんな」
「……お前だって一緒に教えてもらってただろ。俺だけみたいな言い方やめろ」
天井を眺めたままの蒼真と、振り返らない旭。それでも、会話は続く。
高校生になった今でも、学校は別々だけれど、よくこうしてどちらかの部屋に集まって遊んでいる。
蒼真には二つ年上の兄がいて、旭にも同じく二つ上の兄がいる。兄同士の仲が良かった流れで、蒼真と旭も小学生の頃から仲が良かった。
そして旭は、蒼真の兄のことが好きだ。
本人は隠しているつもりかもしれないが、少なくとも蒼真にはバレバレだった。
「兄貴のどの辺が好きなの?やっぱ顔?」
「ひとを面食いみたいに言うな!……つうか、やめろよその話」
ぷいっと蒼真に背を向けて、ベッドに背を預ける体勢に戻った旭は、そのままゲームをやり始める。
軽快な音楽を聴きながら、再び蒼真は口を開く。
「じゃあ勉強が出来るところ?旭、よく教えてもらってたもんな」
「……お前だって一緒に教えてもらってただろ。俺だけみたいな言い方やめろ」
天井を眺めたままの蒼真と、振り返らない旭。それでも、会話は続く。