唐突過ぎる質問に、疑問符と共に説明の声がやんで、部屋の中が静まり返る。その瞬間、これまで気にならなかったクーラーの稼働音が、やけに大きく聞こえた。
しばし無言が続き、やがて問いを発した方が天井から視線を移動させる。
言葉よりも雄弁に、見えた相手の表情が語っていた。
「相変わらずすぐ赤くなるよね、兄貴の話すると。わかりやす過ぎ」
「な!?ちがっ、これは!あ、暑いからで……」
「さっきまで汗一つかいてなかったのに急にですか?クーラーもちゃんとついてますけど」
「っ!お、おまっ、お前が、急になんか言うから……!」
耳まで赤くなって、返事がしどろもどろになって、ついでに疎かになった手元から、デデーンと悲しいゲームオーバーの音が流れてくる。
「あーあ、またゲームオーバー」
そう呟いてまた視線を天井に戻すと
「お前のせいだろうが!!ひとがせっかくクリアの仕方教えてやってるのに!」
怒りの声が飛んでくる。
それをまた聞き流しながら、文月 蒼真はぼんやりと天井を眺める。
しばし無言が続き、やがて問いを発した方が天井から視線を移動させる。
言葉よりも雄弁に、見えた相手の表情が語っていた。
「相変わらずすぐ赤くなるよね、兄貴の話すると。わかりやす過ぎ」
「な!?ちがっ、これは!あ、暑いからで……」
「さっきまで汗一つかいてなかったのに急にですか?クーラーもちゃんとついてますけど」
「っ!お、おまっ、お前が、急になんか言うから……!」
耳まで赤くなって、返事がしどろもどろになって、ついでに疎かになった手元から、デデーンと悲しいゲームオーバーの音が流れてくる。
「あーあ、またゲームオーバー」
そう呟いてまた視線を天井に戻すと
「お前のせいだろうが!!ひとがせっかくクリアの仕方教えてやってるのに!」
怒りの声が飛んでくる。
それをまた聞き流しながら、文月 蒼真はぼんやりと天井を眺める。