扉を開けて目の前に拡がった景色は、まるで地獄のような光景だった。家は燃え、大切な人を亡くした者は泣き叫けんでいた。だが、一番最初に頭に浮かんだのはノア様は無事なんだろうか、という心配だった。その後とにかく城の周りを歩き回った。でも、僕の知っている者は誰も見つからなかった。

数年後、だいぶ街も復興してきていた。ある日、僕のところに城からの知らせが届いた。