「ドロップ食べる」
食事の片付けが終わると、桜子はドロップ缶をガシャガシャ鳴らして私に聞く。
そして返事を待たずに、黄色いドロップを差し出してくる。
「今はいいわ」
甘い物を食べたい気分じゃなくて断ると、桜子は寂しそうな顔をしながらドロップを自分の口に放り込む。
翌日の朝、ホームで電車を待つ間にメッセージアプリで、姉に桜子の家出のことを報告した。
絶交とまでは言わないけど、母の誕生日プレゼント件で腹が立っていたからしばらく自分からは連絡しないつもりでいた。
だけど、桜子のことを黙っているのも気が引けるので、一応の報告はしておく。
姉からはすぐに既読が付いて、私に家出の理由を聞いてくる。
でも私も知らないのだ。そのことを正直に伝えると、姉からは【それなら、私が話をきくからいいわ】と、鼻息荒い返信が返ってきた。
次女の私には話さないことでも、長女の自分になら話すと考えているのだろう。
姉はランチにでも呼び出して、桜子から直接話しをするとメッセージを送ってきて、私が応援スタンプを送って、メッセージのラリーは終わった。
食事の片付けが終わると、桜子はドロップ缶をガシャガシャ鳴らして私に聞く。
そして返事を待たずに、黄色いドロップを差し出してくる。
「今はいいわ」
甘い物を食べたい気分じゃなくて断ると、桜子は寂しそうな顔をしながらドロップを自分の口に放り込む。
翌日の朝、ホームで電車を待つ間にメッセージアプリで、姉に桜子の家出のことを報告した。
絶交とまでは言わないけど、母の誕生日プレゼント件で腹が立っていたからしばらく自分からは連絡しないつもりでいた。
だけど、桜子のことを黙っているのも気が引けるので、一応の報告はしておく。
姉からはすぐに既読が付いて、私に家出の理由を聞いてくる。
でも私も知らないのだ。そのことを正直に伝えると、姉からは【それなら、私が話をきくからいいわ】と、鼻息荒い返信が返ってきた。
次女の私には話さないことでも、長女の自分になら話すと考えているのだろう。
姉はランチにでも呼び出して、桜子から直接話しをするとメッセージを送ってきて、私が応援スタンプを送って、メッセージのラリーは終わった。