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千絃はふと、砂浜に寝転がった。
砂浜には、カラフルな様々な形をした貝殻が広がっている。
真上に広がる空は、赤く染まっていた。たくさんの星が瞬いている。
絶え間なく波の音が響いている。
風が吹き、髪が揺れる。

「綺麗だな、、。」

千絃は空に向かって手を伸ばした。
星を掴もうとする。
だけど、空を切る。
手を開く。
その手を見つめる。

「ホントに、綺麗だな、、。風奏、、。」

空のままの手を首から下げたネックレスにおろす。
リングの形をした、ネックレス。
あの夏、プレゼントしてくれたあの、、。

「風奏、、。離れてても、ずっと、思いは一緒だぜ。、、大好き、、。」

ネックレスに祈る。
手の中のリングが冷たい。
千絃は起き上がり、そばにあった鞄からペンと便箋を取り出した。

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