秋山くんの周りに人は集まらなくて、多分オーラに圧倒されて誰も近寄れなかったんだと思う。


でも俺は、そのオーラと自分のオーラの波長が合ったようで、惹かれて自然と話しかけていた。




「今日、秋山くん家に行きたいな」


「おう、遊びにおいでよ。俺の親、二人とも働いてるから、夜中しか家に居ないし」


「…寂しくないの?」


「お前が居るじゃん」




お互いに好きとかは言葉にしなかったけど、分かり合っていた。

言わなくても、好きで居てくれているって分かる。