正直、そんなこと信じたくはないけど……。見た人がいるっていう目撃情報もある訳だし、信じるしかないのかもしれない。
桜木……なにしてんのよ、早く連絡してよ。 みんな心配してるんだから……。
桜木、アンタ何してるの?バカ……。
私を守ってくれるんでしょ? 好きな女、守るって言ったのアンタでしょ?
そしてついに恐れていた事態が起こってしまうことになるなんてこの時の私は、思ってもいなかった……。
「桜木……まだ既読付かないか」
それから何日か経ったある日のことだった。
それは、いつものように学校が終わり、帰り道を歩いていた時のことだった。
「きゃああああああー!!!」
「えっ!? なにっ……?!」
近くで女性の大きな叫び声が響き渡っていた。 私は叫び声のする方へと急いで走った。
するとそこにはーーー。
「……え? なに、これっ……」
恐るべき光景が広がっていたーーー。
「どうしました!? 大丈夫、ですか!?」
えっ……なに、これ……!? これは一体、どういうこと……?
「ひぃっ……きゅ、吸血鬼っ!!!」
私たちの目の前には、吸血鬼がいたーーー。
「吸血、鬼っ……」
私はその光景を見て言葉を失った。 だってそこには……。
吸血鬼(ヴァンパイア)が、人間の血を吸い、噛み殺していた。 その吸血鬼(ヴァンパイア)の正体に、私は言葉を失った。
「ウソ、でしょ……」
信じられない。 ウソだと言ってほしい。なんで、どうして……?
そこにいたのは、萌恵の彼氏の仁君だった。



