桜木は今なにしてるんだろうとか、ちゃんとご飯食べてるのかなとか、考えるのは心配なことばっかり。
連絡がないせいか、心配で夜も眠れなくなっている。……もしかして私、結構重症なのかな。
桜木、今どこにいるの……? 連絡くらいしてよ。
私、ずっと待ってるんだけど……。
「……ねえ、真琴」
「ん?」
「私たち、大丈夫かな」
「え……?」
萌恵は不安そうな顔をしている。
「だってこの学校の近くに、吸血鬼がいるんでしょ?……襲われた子だっているみたいだし、私たちこれから、どうしたらいいのかな」
「……わからない。 でも単なるウワサでしょ。あまり気にしないほうがいいと思うけどね」
いや、でもここには吸血鬼が確かにいる。 桜木だけじゃない、吸血鬼が何人もいる。
「でも……もう単なるウワサじゃなくなってるじゃん。現に吸血鬼は、人間を襲ってるんだよ?」
「……大丈夫。桜木がきっとなんとかしてくれる」
桜木は最強のヴァンパイアだもん。 きっと私たちを守ってくれる。
だって私たちを守るって約束したんだから。……桜木はきっと、私たちを見捨てたりはしない。
「桜木くん、大丈夫かな……」
「アイツなら……絶対に大丈夫」
私は桜木を信じてる。
✱ ✱ ✱
その後一週間経ったけど、桜木からはまだなんの連絡もなかった。
その後の話によると、襲われた人の中にはヴァンパイアなり、人間を襲った人もいるというウワサが流れはじめていた。



