「お前は誰だ? 俺を狙う目的はなんだ?」
「フフッ……知りたい?」
俺にそう告げて怪しく笑う女。
「……言えよ。お前の目的はなんだ? なぜ俺を狙う」
「あたしの目的はただ一つだけよ。 アンタの血をもらうことだけ」
「……俺の血?」
どういうことだ? 何を言ってるんだ……?
「ええ。アンタの血を取ってこいって、命令があったの」
「命令……だと?」
一体誰の命令だ……? 俺の血を狙うとか、何なんだ?
「そうよ、アンタのその血を求めてる人がいるの。 だからアンタの血をもらいに来たのよ」
「……なるほどな。だからわざわざ人間の姿をしてまで、ここに来たってことか」
「鋭いわね。まあそういうこと」
俺は目の前にいる女に「……誰の命令だ、言え」と問いかけるが「残念だけど、それは言えないの。絶対に言うなって口止めされてるから」とはぐらかされる。
「ふざけるな! 言えよ!」
「だからムリだって言ってるでしょ? 諦めなさいよ」
なんなんだ、こいつは……。誰の指示なのかは、吐くつもりはないらしい。
「ふざけんな! 俺はてめぇみてぇなバカ女に血を分けるつもりはねぇ」
「……へぇ。アンタ、結構言ってくれるのね」
「そいつに言っとくんだな。俺はてめぇらの言いなりになんか、ならねぇってな」
「……そうよね。血を分けてくれなんて言われても、そう簡単にはうまくいく訳はないわよね」
なんだ、諦めたのか……?
「ああ。俺はそこまでバカじゃねぇからな」



