「……そう。あとは?」
「それくらいだな」
「そっか。……まあ少し情報がわかっただけでも、マシか」
真琴は俺にそう言うけど、真琴もきっと気になるのだろう。
「そうだな。……まあ早く解決策見つけないと、俺の命が完全に危なくなるけどな」
「それはそうね」
真琴に危害を加えられるのはごめんだから、それだけは絶対に避けたい。
「……ねえ、桜木」
「ん?」
「アンタさ、自分が今危ないってことわかってる? いつどこで何があるかわからないんだから、もっと危機感持たなきゃ」
真琴は俺にそう言ってくるけど、危機感は一応持っているし、警戒はしているつもりだ。
「あのなあ、命が危ないからってビクビクしてても仕方ねぇだろ」
「ま……まあ、それもそうよね」
「だろ? だからビクビクしてても仕方ねぇから、いつも通りに生活しないと俺だってやっていけねぇよ。 ましてや俺の命なんか、いつなくなるかわかんねぇんだからさ」
俺が今出来ることはない。 とりあえず相手の出方を見ることだけしか出来ない。
「確かに、アンタの言う通りだわ」
「だろ? だから今はこうして明るく生きないと、やっていけねぇのさ」
真琴は「……なるほど」と呟くと、再び歩き始める。
「桜木なら、うまくやっていけると思うよ」
「え?」
「桜木はここでは桜木ユズルっていう、人間なんだからさ」
真琴にそう言われたことにビックリしたけど、ちょっとだけ嬉しかった。



