「おかえり、桜木」
「真琴、これもらってきた」
「えっ?」
桜木が帰ってきてそうそう、先生のサインが書かれた婚姻届を私に見せてきた。
「え……先生!?」
桜木ってば、先生に頼んだの!?
「先生に、書いてほしいって頼んだ」
「……先生、よくOKしてくれたね」
ビックリした。まさか先生に頼むなんて……。
「俺たちの幸せのためならって、書いてくれた」
「それは、ありがたいけど……」
でも先生、ありがとうございます。
「真琴、日にちを決めて、これ一緒に出しに行こう」
「うん」
桜木と私は、もうすぐ夫婦になる。 まだ十八歳と若い夫婦だけど、私たちには家族になる理由がある。
だからこそ私は、子供のために、桜木のために頑張る。
「桜木、アイス食べよう」
「ああ。 俺着替えてくる」
「うん」
私は桜木と一緒に、アイスを食べた。
✱ ✱ ✱
それから数日が経ち、私たちは役所へ行って婚姻届を提出した。
私は金森真琴から桜木真琴となり、桜木と夫婦になった。十八歳という若い夫婦だと思うけど、私たちはこれから夫婦としての人生(みらい)を進んでいく。
「ねえ、桜木」
「真琴、お前も今日から桜木だろ?」
そう言われて「あ、確かに……」と思った。
「そっか、私も桜木……なんだよね」
「そうだよ。お前は今日から゙桜木真琴゙。俺の妻だ」
「桜木……真琴」
すごく言いなれない。いつか慣れるのかな……。



