✱ ✱ ✱
その次の日から、桜木は家に越してきた。 一緒に住むことを条件に、お母さんは産むことを認めてくれた。
正直、吸血鬼の子供を産もうとするなんて……バカなのしれない。
それでも、私は桜木と一緒に生きていきたい。本当に本気でそう思っているんだ。
お腹の子と三人で、幸せになろうって言ってくれたのは、桜木からだった。
こんなにも、本気でぶつかって来てくれた人は初めてだった。
だから私は、必ず幸せになる。お腹の子と桜木と、三人で。
「あの、先生」
「ん? 金森、どうした?」
私はお母さんに言われた通り、先生に妊娠のことを話すことにした。
「私、先生に話したいことがあります」
「話たいこと?」
「ここだと話しづらいので……一緒に来てくれませんか?」
「お、おう。 わかった」
私は先生を連れて美術室へと向かった。
「桜木? 桜木も一緒だったのか?」
「はい」
先生は私たちに「二人してどうした? 何かあったのか?」と聞いてくる。
「先生……私、先生に言わないといけないことがあります」
「……なんだ?」
私は先生に「先生、私……妊娠してるんです」と告げた。
「……え?」
「私のお腹の中に……赤ちゃんが、います」
先生は少し考えて「金森、それは本当か?」と聞き返してくる。
「はい。……今、妊娠七周目です」
私は先生の反応を見る。
「金森、もしかして、お腹の子の父親は……」
先生は少し離れたところにいる桜木に視線を送る。 桜木は静かに口を開き「……はい。俺です」と伝えた。
その次の日から、桜木は家に越してきた。 一緒に住むことを条件に、お母さんは産むことを認めてくれた。
正直、吸血鬼の子供を産もうとするなんて……バカなのしれない。
それでも、私は桜木と一緒に生きていきたい。本当に本気でそう思っているんだ。
お腹の子と三人で、幸せになろうって言ってくれたのは、桜木からだった。
こんなにも、本気でぶつかって来てくれた人は初めてだった。
だから私は、必ず幸せになる。お腹の子と桜木と、三人で。
「あの、先生」
「ん? 金森、どうした?」
私はお母さんに言われた通り、先生に妊娠のことを話すことにした。
「私、先生に話したいことがあります」
「話たいこと?」
「ここだと話しづらいので……一緒に来てくれませんか?」
「お、おう。 わかった」
私は先生を連れて美術室へと向かった。
「桜木? 桜木も一緒だったのか?」
「はい」
先生は私たちに「二人してどうした? 何かあったのか?」と聞いてくる。
「先生……私、先生に言わないといけないことがあります」
「……なんだ?」
私は先生に「先生、私……妊娠してるんです」と告げた。
「……え?」
「私のお腹の中に……赤ちゃんが、います」
先生は少し考えて「金森、それは本当か?」と聞き返してくる。
「はい。……今、妊娠七周目です」
私は先生の反応を見る。
「金森、もしかして、お腹の子の父親は……」
先生は少し離れたところにいる桜木に視線を送る。 桜木は静かに口を開き「……はい。俺です」と伝えた。



