「分かるだろ? 俺の君への愛は、特別だ」
「……特別?」
「そうだ。いいことを教えてやろう。……お前はいずれ、必ず俺を愛する。 俺を好きになり、俺のために尽くしたいと思うだろう」
「……やめて。私はアンタなんか、絶対に好きにならない」
男を睨んだけど、男は「ふっ……まあいい。 君のその応えは、この身体に教えてもらうとしよう」と厭らしく笑った。
「イヤッ……。やめて、お願い……やめてっ……」
こんな変態男に抱かれるくらいなら、死んだほうがマシだ……。
「大人しくしていろ。……アイツがどうなっても、いいのか?」
私は桜木のことを引き合いに出され、答えることが出来なかった。
これは桜木を守るために選んだ道だ。……受け入れるしかない。
「……っ」
「そうだ。やれば出来るじゃないか」
そう言われて、抵抗すら出来なくなった。 制服のボタンを外され、リボンも外される。
身動き一つ取れない自分が情けなくて、悔しい。
「やはり、いい身体だ」
「イヤッ……んっ」
ブラの上から胸を揉まれた瞬間に体がゾクッとして、震えが止まらない。
「……怖いのか? 安心しろ。大事な君に、手荒なマネはしないよ」
その言葉でさえ、恐怖と悲しみで支配される。
私はこんなことを望んでいない。……望む訳もないのに。
「……アンタ、最低」
「その目、ゾクゾクするな。……さ、早く続きをしようか」
今度は私のスカートの中へと手が伸びてくる。
「っ……んん、やっ……」
アイツに触られてゾクッとする。 すごく気持ち悪い。



