こんなことをして、なんのメリットが彼らにはあるのだろうか。
「決まってるだろ。 人間だからだよ」
「……え?」
人間だから……?
「どういう……意味?」
「君は俺たちにとって実験台だ」
「っ!?……実験台?」
ますます何を言ってるのか分からない。
実験台……? 私を吸血鬼にでもしようって言うの……?
「そうだ、喜べ。 お前は見事俺たちの実験台に選ばれたんだ」
「……なに?私を吸血鬼にでも、するつもり?」
なおさらそれなら、絶対にここから出なきゃダメだ。
「違う。お前には……俺の子供を産んでもらうことにした」
「っ……!? アンタ、何言ってんの……?」
私が、この男の子供を……産む? 何言ってるかわからない。
「お前が俺の子供を産めば、お前も必然と吸血鬼の母親となる。 そしてお前の子供の父親は、この俺だ。……吸血鬼の子孫を残すためには、いい提案だろ?」
「はあ……? 意味がわからない」
コイツ、とことん狂ってる。 何言ってんのか、わかってんの?
吸血鬼の子供って……正気?
「バカじゃないの!そんな提案、受け入れられるわけないでしょ!? 私がアンタの子供を産むって……。吸血鬼の血を分けた子供を私が産むって……何それ、冗談言わないで!」
「なるほど。……この提案を受け入れられないとでも?」
「当たり前でしょ?……そんなの、ごめんよ!」
「ふん……まあいい。まだ時間はたっぷりあるからな。 たくさん可愛がってやろう、お前を。 そしていずれ、お前は俺のものになる」



