なんだと……?
「……なんだよそれ。アイツは関係ねぇだろ!」
なんで真琴を狙うんだよ……。アイツは人間だぞ? 俺たちとは違うんだよ。
「あなたのためにも、忠告しておくわ。 ボスの命令は絶対よ?逆らったりしたら……」
「……逆らったら、なんだよ」
女は俺の目の前に座ると、「あなたも処刑されるわよ」と言った。
「……頼む。俺はどうなったっていい。だからアイツには手を出すな!……頼むよ」
「勘違いしないでくれる? それを決めるのは私じゃなくて、ボスだから」
「……クソッ」
またアイツが狙われている。 しかもよりによって俺と同じヴァンパイアに。
アイツに悲しい思いはさせたくない。もう二度と傷付けたくないのに……。
俺はどうしたらいいんだよ……。俺がアイツのためにできるこは、何かあるのか……?
本当に助けてやれるのか?
「なんでだよ……」
そんな考えばかり巡ってしまい、もう他のことが考えられなくなった。
なんとかして、アイツを助ける方法を考えねぇと……。
そのボスとやらに手出しされる前に、考えねないと、マジで真琴が危ねぇぞ……。
「おい、そのボスとやらに話をさせろ」
「生憎だけど、ボスならここにはいないわ」
「……なに?」
女は俺に近付くと、「さて……あなたをどうしようかしらね?」と俺の体に触れてくる。
「やめろ!触るな!」
「抵抗したって意味ないわよ。 あなたは、私たちと手の中なんだから。逃げられないわ」
「クッソ……」
真琴……ごめんな。



