「え、なに?」

「……お前が俺のエサになること」

「はあ……!?」

 えっ、エサッ……!? あたしが、コイツのエサ!?
 何言ってんの!? バカなのっ!?

「なっ、いい条件だろ?お前が俺のエサになる代わりに、本当の姿を教える。これでお互い損はしないだろ?」

「ちょっと待って!さっきと話が違うじゃない。さっきは絶対に誰にも言わないって約束だったじゃない!」

 意味がわからないし!

「気が変わった」

「はあ!?気が変わったって……それじゃあたしの立場はどうなるのよ! 誰にも言わないって約束だったから、話聞いたのに……!」

「だから、気が変わったんだって」

 気が変わったって……!ふざけないでよ!

「冗談じゃないわよ!そんなの卑怯よ……!」

「なんとでも言え、それが条件だ。 呑めないなら今の話はなしだ」

 な、な……それって、交換条件ってこと!?

「あのねぇ……なんであたしがアンタのエサになんか、なんなきゃイケないのよ……!? て、ていうかエサってなにっ!?」

「わかるだろ?つまり俺の゙餌食゙になるってことだ」

「えっ、餌食……!?」

 そ、それって……!

「そうだ。つまりお前を"食べる"ってことだ」

「なっ……なななっ……!」

 たっ、食べる? あたしを食べる?
 冗談じゃないわよ……! てことはつまり、私は殺されるってこと!?