【完結】俺様吸血鬼(ヴァンパイア)との甘い恋



「え、なに?」

「……お前が俺のエサになること」

「はあ……!?」

 えっ、エサッ……!? 私が、コイツのエサ!?
 何言ってんの!? バカなのっ!?

「な、いい条件だろ? お前が俺のエサになる代わりに、本当の姿を教える。これでお互い損はしないだろ?」

「ちょっと待って!さっきと話が違うじゃない。さっきは絶対に誰にも言わないって約束だったじゃない!」

 意味がわからないし!

「気が変わった」

「はあ!?気が変わったって……それじゃ、私の立場はどうなるのよ! 誰にも言わないって約束だったから、話聞いたのに……!」

「だから、気が変わったんだって」

 気が変わったって……!ふざけないでよ!

「冗談じゃないわよ!そんなの卑怯よ……!」

「なんとでも言え、それが条件だ。 呑めないなら今の話はなしだ」

 な、な……それって、交換条件ってこと!?

「あのねぇ……なんで私がアンタのエサになんか、なんなきゃイケないのよ……!? て、ていうかエサってなにっ!?」

「わかるだろ?つまり俺の゙餌食゙になるってことだ」

「えっ、餌食……!?」

 そ、それって……!

「そうだ。つまりお前を"食べる"ってことだ」

「なっ……なななっ……!」

 たっ、食べる? 私を食べる……!?
 冗談じゃないわよ……! てことはつまり、私は殺されるってこと!?