ペットの魔獣と楽しく暮らすテオ。ある日、クレアの店に行けなかったことを後悔していたテオは、再びユナと共に屋敷を抜け出して街へと繰り出す。そこで、街に出現した大型の魔獣と遭遇してしまう。人々が逃げ惑う中、テオはひとり魔獣に近寄り、使い魔契約を成功させてしまう。この事件を機に、テオにはあらゆる魔獣を使い魔にできる特殊スキルが備わっていることが判明。

 もふもふをペットにできると手放しで喜ぶテオであったが、そのスキルの有用さから悪用の危険性を心配したオリビアに、くれぐれもスキルのことを他言するなと言われてしまう。

 だが、先の事件において大勢の前で大型魔獣と契約してしまったテオである。スキルの件が噂になってしまい、テオの身を心配するオリビアたち。そんな中、心配通りテオが誘拐されるという事件が起きてしまう。獰猛な魔獣でさえも配下に出来るという特殊スキルは、戦の際に大いに役立つということで、国に対して反感を抱いている賊連中により攫われたテオ。どうにか逃げ出そうとするも、契約した魔獣も近くにいない状況ではどうにもならない。

 そんな中、ルルの力を借りてテオを探し出したオリビアが、賊連中に紛れて救出に来てくれる。エヴァンズ家私営騎士団の面々の力も借りて、テオの救出に成功する。
 オリビアが助けに来てくれたことにより、より一層の信頼を彼女に向けるテオ。当初よりもオリビアのことを尊重するようになり、またオリビアも誘拐事件を乗り越えたテオに対してちょっぴり尊敬の念を抱くようになる。

 以前にも増して信頼関係を築けたふたりは、テオのスキルを活かして魔獣をむやみに始末しなくても済むよう方法を練る。そうしてテオとオリビアは、魔獣との新しい関係構築を目指して共に歩み始める。