八月二十二日(土)

 朝食が済むと僕は真澄に尋ねた。
「今日、少し遠くまで買い物に行ってきてもいいかな?」
「もちろんよ。ああ、ついでに夕食の買い物もお願いね」
 真澄は前の晩のことを引きずっている様子はなく明るかった。
「ああ、分かっよ。悪いけどお昼は一人で済ましておいてくれないかな。どれだけ時間が掛かるかわからないから」
「うん、分かった。気をつけて行ってきてね」
「ああ、なるべく早く戻るようにするよ」
 それから、僕はネットで少し下調べをして買い物に備えた。

 午前十時過ぎ、僕はアパートを出て電車に乗り大きなデパートに出かけた。そこで、僕は慣れない買い物をした。店員さんに助けを乞いながらどうにか目当ての品々を買うことはできたが、買い物の間、不似合いな場所に自分がいることが恥ずかしくて仕方がなかった。