二人で初めて旅に出た
 南の島の西表
 マングローブの仲間川
 カヤック漕いで遡り
 細い支流に入れば、そこは
 二人ボッチの音のない国
 君の背中に川面から
 返す光が揺れている

 鏡のように凪いだ海
 二人でカヤック漕いでゆき
 フィンとマスクを身に着けて
 飛び込む海は別世界
 ティダの光を受けて煌めく
 色とりどりの珊瑚や魚
 君と二人で見てるのが
 なぜだかとても嬉しくて

 遠くに鳩間を見下ろせる
 ピナイサーラの滝の上
 少し日差しが傾いて
 旅の終わりが忍び寄る
 あっと言う間に旅も終わりね
 つぶやく君の肩抱き寄せる
 この旅はもう終わるけど
 また何度でも来ればいい