眠る時間が来た。
いや、来てしまったと言うべきか。
「叶人!」
「陽向くん!」
名前を呼び両腕を広げると、叶人は俺の腕の中にくる。そうしてぎゅっとハグして、お互いの温かさやぬくもりを感じて、ドキドキもして。一緒に幸せな気持ちになる。それが最近の日課になっていた。しばらくぎゅっとした後、叶人はベット、俺は床に敷かれた布団にもぐりこむ。
「叶人、おやすみ」
「陽向くん、おやすみなさい」
俺は布団の中で、さっき見たアルバムの写真を走馬灯のように思い出した。
次は桜の写真か――。そしてその次はまた花畑かな? その時には叶人と恋人になってから、一年が経つ。
叶人を恋の人として意識したのはハグをしてからだったけれど、実際俺は、いつから叶人に恋していたんだろうか。 小さい頃から叶人が大切で、大好きなのは変わりなくて――。しばらく考えていると、小学生ぐらいの頃、親に怒られてひとり家の前で落ち込んでいた時に叶人がそばに来て、全力の笑顔で俺を励ましてくれている姿が頭の中に浮かんできた。あの時、初めて叶人がキラキラしていたような――。記憶は定かではないけれど、あの時からすでに俺は叶人に恋をしていたのかもしれない。
いや、来てしまったと言うべきか。
「叶人!」
「陽向くん!」
名前を呼び両腕を広げると、叶人は俺の腕の中にくる。そうしてぎゅっとハグして、お互いの温かさやぬくもりを感じて、ドキドキもして。一緒に幸せな気持ちになる。それが最近の日課になっていた。しばらくぎゅっとした後、叶人はベット、俺は床に敷かれた布団にもぐりこむ。
「叶人、おやすみ」
「陽向くん、おやすみなさい」
俺は布団の中で、さっき見たアルバムの写真を走馬灯のように思い出した。
次は桜の写真か――。そしてその次はまた花畑かな? その時には叶人と恋人になってから、一年が経つ。
叶人を恋の人として意識したのはハグをしてからだったけれど、実際俺は、いつから叶人に恋していたんだろうか。 小さい頃から叶人が大切で、大好きなのは変わりなくて――。しばらく考えていると、小学生ぐらいの頃、親に怒られてひとり家の前で落ち込んでいた時に叶人がそばに来て、全力の笑顔で俺を励ましてくれている姿が頭の中に浮かんできた。あの時、初めて叶人がキラキラしていたような――。記憶は定かではないけれど、あの時からすでに俺は叶人に恋をしていたのかもしれない。