花畑に着いた。この辺りでは有名な観光地だからか、朝から観光客で賑わっている。花畑全体は、赤やピンクや紫、黄色などの花が色鮮やかに、バランスよく綺麗に咲いていた。
「混んでるね。叶人、俺にちゃんとついてきてな?」
「うん、迷子にならないように頑張る!」
叶人は方向音痴だ。
俺がしっかりと守ってあげないと――。
着いてから早速花畑を背景に、羊毛フェルトで作った俺のキャラを撮影する叶人。まだ始まったばかりだけど、ひとまず無事に叶人のやりたい事は達成し、安堵する。
そして俺は、一生懸命に撮影している叶人の姿が可愛すぎて、その姿を俺のスマホで撮った。撮影スポットを調べたお陰もあり、花畑を背景に羊毛フェルトキャラのソロや、全メンバー並べて撮ったりと、叶人は満足そうな様子で次々と撮影をしている。俺は写らないようにキャラを持ったりして、助手的な役割を果たしていた。
順調だったけれど、そろそろランチの時間になる時。俺がひとりでトイレに行った時だった。
「叶人が、いない――」
トイレの前にあるお土産屋付近で待っていてって言ったのに、俺がトイレから出ると叶人はいなくなっていた。
「混んでるね。叶人、俺にちゃんとついてきてな?」
「うん、迷子にならないように頑張る!」
叶人は方向音痴だ。
俺がしっかりと守ってあげないと――。
着いてから早速花畑を背景に、羊毛フェルトで作った俺のキャラを撮影する叶人。まだ始まったばかりだけど、ひとまず無事に叶人のやりたい事は達成し、安堵する。
そして俺は、一生懸命に撮影している叶人の姿が可愛すぎて、その姿を俺のスマホで撮った。撮影スポットを調べたお陰もあり、花畑を背景に羊毛フェルトキャラのソロや、全メンバー並べて撮ったりと、叶人は満足そうな様子で次々と撮影をしている。俺は写らないようにキャラを持ったりして、助手的な役割を果たしていた。
順調だったけれど、そろそろランチの時間になる時。俺がひとりでトイレに行った時だった。
「叶人が、いない――」
トイレの前にあるお土産屋付近で待っていてって言ったのに、俺がトイレから出ると叶人はいなくなっていた。