彼女の大きな瞳と目が合って、心臓が跳ねた時。



彼女は微笑みながら僕に尋ねてきた。



「ねぇ、何読んでるの?」



彼女……桂さんにじっと見つめられ、鼓動が早くなる。



女子とろくに話したことがない僕には、綺麗すぎて刺激が強すぎるんだ。



というか桂さんって、誰に対しても敬語だったはずなんだけど。 



もしかして学校の外では結構フレンドリー?



「ひ、秘密……です」



「えぇっ……教えてほしいなぁ」



じっ、と桂さんに見つめられただけで、僕は今どうにかなりそうになってる。