話を戻します。
コルマールから電車に乗ると、30分でストラスブール駅に到着します。歴史を感じさせる古い駅舎ですが、外に出るとびっくりします。巨大宇宙船が降り立ったような外観なのです。



1883年に開設された歴史ある駅舎を壊さないように、2007年に正面の入り口だけを覆ったということですが、それは、TGVの開通に合わせるためでした。
フランスが誇るTGVが停車するモダンな駅を目指したのでしょう。
その意図は見事に果たされ、そのデザインに観光客は目を奪われていました。

因みに、TGVとは、高速列車を意味するフランス語「(le) Train a Grande Vitesse」の頭文字を取ったもので、フランス全域と、フランス国外の各都市(ブリュッセルやルクセンブルク、フランクフルト、ミュンヘン、ミラノ、バルセロナなど)を結んでいます。
その最高速度は試験レベルで574.8kmと、新幹線の試験記録443㎞を超えています。
但し、日本は今後リニアモーターカーが登場する予定なので、開業すれば、試験記録603㎞、営業速度500㎞と、世界NO.1の座に返り咲く可能性があります。

話を戻します。
私が乗ったTGVは遅いタイプ(こだま(・・・)のような感じ?)だったのか、超高速ではありませんでしたが、その分、景色を見る楽しみがありました。





駅を離れると、すぐに田園風景に変わりました。
そこで思い出しました。
フランスが農業大国であったことを。
フランスといえばファッションやブランド、観光に目が行きがちですが、実は、農業大国でもあります。
農産物の輸出額が世界第5位なのです。
因みに1位はアメリカ、2位はオランダ、3位はドイツ、4位はブラジルです。

その農地面積は広大で、国土の半分を占め、EUの農地の16%と、EU最大の農地面積を誇っています。
主要な農産物は小麦、大麦、トウモロコシとなっています。