「、、、、何で(なぎさ)がいるの?」
「瞬身の術に失敗したからなのですよー!」
「珍しいな、渚の得意な術だっただろ?」
「なーくんも失敗するのですよ!」
「ジャンプ力と体術も得意だよね」
「どやぁなのですよ!」
ドヤ顔をしている渚を見る。急に現れた。
渚、こう見えて十二歳の上級生。
「凄い!いないところから急に現れた!、、、、流石」
「この野郎、誰ですか?」
どうやってやったのなどを質問している海斗くんを渚は指差す。
「こんなに座り心地良いのを独り占めなんて八千代もずるいですよー!」
ふかふかのクッションに座り、机に置いていたメロンソーダを飲んで満喫している。

「これ美味いのですよ!ちょうだいなのですよ!」
「気に入ったならあげるよ〜」
「なーくん嬉しいのですよ!!悠陽が次帰ってくる時はメロンソーダ沢山ちょうだいなのですよ!」
「え、、、、」
「悠陽、頑張れ」
「でも、この野郎は来るななのですよ!」
渚は質問メモを作っている海斗くんを横目で見ながら悪態をつく。
「得意なことって何かな!?」
「なーくん、パンチは得意なのですよ!試してみるですか?」
右手を握り締める渚。
「や、やめときます」
(命拾いしたね、、、、海斗くん)
「じゃあ僕は帰るのですよ!今日はアケビを沢山取ったので下級生達と食べるですよ!」
「アケビ〜!!」
「あげないですよー!」
ドロンと渚を煙が包み、煙が晴れると渚はいなかった。
「帰るの早っ!!」
もうちょっと満喫すれば良かったのに。