悩んでる二人の前に、紙が一枚舞い落ちる。キッチンカーという見慣れない単語だった。思し召しだと思い、キッチンカーを見に行く二人。高価だったが、アリードは「買ってあげる」と提案する。アリードにこれ以上迷惑をかけたくなく、断るカロリー。キッチンカーを買うために、自分で稼ぐことに決めたカロリーは、自分の料理を出店で売ることに決める。そのメニューは、簡単に食べられるサンドイッチだったが、なかなか売れない。深夜、売れる料理を考えていたカロリー。売れなかった料理を「神様の取り分」として用意したが、減っていないことに気づく。新しく作ったものに取り替えれば、すぐになくなっていく。
温かい出来立てをその場で売る……ハッとして出来立てで食べやすい提供できる料理を考え始めた。昔から「神様の取り分」が多かった「安いモンスターの肉揚げ」と、それに選べるソースを提供することに決めた。飛ぶように売れていく「モンスター揚げ」。アリードも売るのを手伝ってくれ、三日でキッチンカーを買うための目標金額を達成する。
念願のキッチンカーを手に入れたところで、エットと再会する。カロリーと別れた後、エットのパーティーは力を出しきれず、失敗ばかり繰り返していたらしい。それでも、素直に頭を下げられないエット。戻ってきてもいいぞと高飛車に告げれば、カロリーとアリードは、「また故郷で会おう」とエットに別れを告げた。
次の街へ向かう途中、ドラゴンと出会う二人。アリード一人の魔法では倒せず、瓦礫の影で命の危機を感じる。自分が戦えれば、素直にエットに従っていれば、と後悔を始めるカロリー。アリードに「あなたにはできることがあるでしょ!」と言われて、カロリーは持ってきた携行食のお菓子を全てアリードに投げつける。アリードは一気に平らげ、使っていた杖を大槌に変形させた。驚きながらも、応援するカロリー。アリードは、全力の力でドラゴンを屠る。やっとの思いで倒した二人。アリードに「カロリーがいなかったら無理だったよ」と伝えられ、自分の料理の力に気づき始める。
とりあえず手に入れたドラゴンで、ステーキ丼、ローストドラゴン、ドラゴンモツ唐揚げなどを作りはじめる。いい匂いに釣られて寄ってきた商人たちに、アリードと「神様の取り分」を除いて販売を始めた。飛ぶように売れていく中、両親のアクセサリーを持ってる商人を見つけたカロリー。聞けば、海を渡った先の街で買ったらしい。アリードと共に、海へと目指すのだった。