東京市部の会議室にはルナ、レン、オリオン、ハヤト、カルト、ミカ、アサヒ、ユウヒ、支部長の九人が座っていた。皆の目線の先はルナが本部長から預かった手紙。
その手紙は、達筆な文字でこう書かれていた。
『東京市部
 リピットを全滅させる方法を見付けたのでここに表する。その方法は、科学者ヒイラギの生命活動を止めることだ。故に此方の対策として、二ヶ月後にヒイラギを殺害する。其方の意見も願いたい。 ショウゾウ』
それは、、、科学者の殺害予告だった。
「巫山戯るな、、、我らの敵はリピットだけだ。それなのに何故、人を殺さねばならぬ」支部長であり、ショウゾウの旧友であったオウバイは怒りよりも友に呆れた様子で手紙を睨みつける。
「二ヶ月後、、、」
「此方の案としてはどうしますか?」紅茶を飲みながらオリオンがオウバイに聞く。
 オウバイは力強く言った。「幽閉されている科学者を助け出し、リピットを討伐せよ」
「はいっ!!」その場にいる八人は息を合わせる。
「それにしても、ルナはそれ飲んで熱くないの?」
 ココアを飲むルナの隣に座っているハヤトが聞いた。
「熱いけど、、、私は美味しいなら大歓迎!」
ココアの美味しさを語りながら角砂糖をひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、、、。
「あっ、そう、、、って、角砂糖入れすぎじゃない!?」
「四つだけだけど、、、」
「いやいや、ココアに四つは入れすぎだよ!てか元々ココアって甘い飲み物だよね!?」
「うん。角砂糖はいっぱい入れると美味しいから!」
「えー、、、」
 そんなよく分からない茶番を繰り広げていると、オウバイの咳払いで静かになった。
「仲が良いのは良いことだが、、、あまり騒ぎ過ぎないように」
「はい。すみません」