信志は身体を離すと、黄杏の頬を両手で覆った。

「私は、そなたを妻に迎えたい。そなたは?」

「私も、あなたの妻になりたい……」

「黄杏。約束できる?何があっても、私から離れないと。」

「はい。何があっても、信志を離さない。」

そして二人は、ゆっくりと唇を合わせた。


後ろに身体を倒しながら、着ている服を、一枚一枚脱いでいく信志と黄杏。

「君の肌は、白くて綺麗だな。」

「あまり見ないで、恥ずかしいから。」

黄杏が顔を覆うと、信志はその手を顔の脇に、持って行った。

信志の顔も、ほんのり赤く染まっている。

「信志?」

「不思議だな。こんなにも、心を通わせる相手が、いるなんて。今まで知らなかった。」

そして黄杏と信志の体は、ゆっくりと繋がった。

「信志……私、もうダメみたい……」

「私もだ……心も体も、一緒に溶けていく気がするよ。」


こうして、黄杏と信志の蜜月は、密やかに甘く始まりを迎えたのだった。