教室で神宮司くんが私にラブレターを渡した。
目は逸らし俯き、恥ずかしそうに。
貰ったラブレターを見ると、可愛いキャラクターのイラストが記載されてる。まさに女の子が好みそうな封筒だった。うん。プリ○ュアですね。
で、中身はアイ○ツの九話の素晴らしいところが延々に書かれている?
……はい、ビンゴ。ありがとう、愛らしいラブレターを本当にありがとう。でも、どうせなら封筒もアイ○ツで合わせようね。
「ありがとう、大事に読ませてもらうよ」
「ん……」
いつものように俯きながら目を逸らす。まるで本当にラブレターを渡して照れてるかのような仕草だ。
全くもって違うんだけどね……
「――え? 何それ? 手紙?」
すると、俺たちの様子を見て気になったのか、陽キャ軍団の一人、ギャルな佐々木さんがやってきた。
「うん、そう。ラブレター。すごいでしょ」
私は得意げになるものの、目を合わさないように言葉を返す。
「――ち!? ちがっ――」
私の言葉を受けて、神宮司くんは驚いて顔を上げて真っ赤になる。
「あぁ……はいはい。だよね、そんなわけないか」
二人の様子を見て何か気付いたのか、佐々木さんはあっさりと真実を見つけた。えー。もうちょっと粘ろうよ。一緒に神宮司くんをからかって楽しもうよー。
「えー? 何で分かんの?」
「星村さんが全く興味無さそうにしてるから」
フリフリの髪の毛を長いネイルの手で弄りながら答える。
「そうなんだ、すごいね」
「あー、誰に対してもそうなのね」
「そうそう、すごいでしょ」
「すげー」
そんな言い合いをすると、佐々木さんは飽きたのか自席へと戻っていった。何がすげーのかさっぱりだけど。
「……相変わらず……凄い……ね」
関心した神宮司くんの声。ん? 今のすげーのが分かったんだ? やるじゃん神宮司。
「そうそう、でしょ?」
「ううん……そうじゃなくて」
あれ? 違うの? すげーんじゃないの?
「あんな……いっぱい……話せて……しかも……佐々木さんと……か」
あ、そっちの話ね。それにしても、ここまで饒舌な神宮司くんは貴重だね。それに敬意を表してきちんと答えよう。
「それは、さっき佐々木さんが言ってたでしょ? それが原因」
「……あ」
「そう、興味がないから」
私がそう言うと、神宮司くんは寂しそうな表情で目を逸らした。
目は逸らし俯き、恥ずかしそうに。
貰ったラブレターを見ると、可愛いキャラクターのイラストが記載されてる。まさに女の子が好みそうな封筒だった。うん。プリ○ュアですね。
で、中身はアイ○ツの九話の素晴らしいところが延々に書かれている?
……はい、ビンゴ。ありがとう、愛らしいラブレターを本当にありがとう。でも、どうせなら封筒もアイ○ツで合わせようね。
「ありがとう、大事に読ませてもらうよ」
「ん……」
いつものように俯きながら目を逸らす。まるで本当にラブレターを渡して照れてるかのような仕草だ。
全くもって違うんだけどね……
「――え? 何それ? 手紙?」
すると、俺たちの様子を見て気になったのか、陽キャ軍団の一人、ギャルな佐々木さんがやってきた。
「うん、そう。ラブレター。すごいでしょ」
私は得意げになるものの、目を合わさないように言葉を返す。
「――ち!? ちがっ――」
私の言葉を受けて、神宮司くんは驚いて顔を上げて真っ赤になる。
「あぁ……はいはい。だよね、そんなわけないか」
二人の様子を見て何か気付いたのか、佐々木さんはあっさりと真実を見つけた。えー。もうちょっと粘ろうよ。一緒に神宮司くんをからかって楽しもうよー。
「えー? 何で分かんの?」
「星村さんが全く興味無さそうにしてるから」
フリフリの髪の毛を長いネイルの手で弄りながら答える。
「そうなんだ、すごいね」
「あー、誰に対してもそうなのね」
「そうそう、すごいでしょ」
「すげー」
そんな言い合いをすると、佐々木さんは飽きたのか自席へと戻っていった。何がすげーのかさっぱりだけど。
「……相変わらず……凄い……ね」
関心した神宮司くんの声。ん? 今のすげーのが分かったんだ? やるじゃん神宮司。
「そうそう、でしょ?」
「ううん……そうじゃなくて」
あれ? 違うの? すげーんじゃないの?
「あんな……いっぱい……話せて……しかも……佐々木さんと……か」
あ、そっちの話ね。それにしても、ここまで饒舌な神宮司くんは貴重だね。それに敬意を表してきちんと答えよう。
「それは、さっき佐々木さんが言ってたでしょ? それが原因」
「……あ」
「そう、興味がないから」
私がそう言うと、神宮司くんは寂しそうな表情で目を逸らした。