これもアイデアが浮かんだ時は『ワンナイト・ラブストーリー』の短編コンテストに応募したいなと思っていました。

①4作は応募しすぎ(ねじまき的に)
②他のコンテスト作品の〆切が迫っている時期
③話のテーマ的に落とし所がすぐには決められない
④切なくならない
という理由で、コンテスト応募は断念。

③が一番大きな理由で、書きたい気持ちと結末は決まっているのに、ヒロインの抱える症状をどう書くか悩んで筆が重かったです。
実際にある症状をモデルにしているので、あまり軽くもリアルに重くも書けないなぁと思いました。
簡単には克服できなくても、些細な何かをきっかけに少し心が軽くなる感覚を感じてもらえれば……と思います。

このお話は、実際に私が11時過ぎまで残業して駅に着いたら電車が止まっていた夜に絶望しながら思いつきました。
残業頑張ったのに帰れないとは……しかも出したい小説コンテストの〆切が近くて、家でタブレットで書きたいのに…という日でした。
なので、主人公は私と同じ職業。
はじめは『キャラメル・トレイン・ラブストーリー』で、止まった電車に乗り合わせた年下男子にキャラメルをもらって、別れた後もおもちゃだけは残っていて……という話でした。
6月は自分の中で空前の年下男子ブームだったのでそういう設定でしたが、さすがに3作連続年下男子はキモいのでやめました。

7月中には書けるかなと思っていたのですが、少し書いてはストップ……を繰り返して、たったの一万字に完成までに2か月近くかかりました。(『この関係には〜』は2日)

コンテストに出さなかったおかげで恋愛を主軸にしすぎず、無理に切なくすることもない、自分としては好きな作品になりました。

登場人物の名前は主役二人は甘いもの。
佐藤みつ梨…砂糖、糖蜜
唐橋環…カラはしメぐル→カラメル→キャラメル(『プリンなんて〜』と被ってる)
塩沢さんだけしょっぱいです。