第49回キャラクター短編コンテスト『ワンナイト・ラブストーリー』応募用のうちの一作。
冬野夜空先生が特別審査員をつとめるコンテストでした。

コンテスト開始直後は
・ノベマ!(notベリーズカフェ)
・冬野先生が審査
という情報だけだったので、応募者がほとんど〝青春〟〝10代〟で書いていました。
私もそんな中の一人で、深夜を書きたかったので高校生にはしませんでしたが、19歳の二人にしました。
私にはめずらしい男子視点の一人称。

48回のページの下の方に「ワンナイト・ラブストーリー(仮)」と予告されていたので、自分だったらどんなものを書くかな?とぼんやりとは考えていました。
その時からファミレス舞台は書きたいなと思っていたので、まずはファミレスのお話を書きました。
当初は女子高生で想像していました。
他にはストリートミュージシャンと女子高生とかも。
10,000字に収めるには煩雑なのでやめました。

主役二人の名前は夜と空にまつわる厨二感のある感じにしたくて、わざと現実にいないような名前にしました。
帳谷彗斗:「夜の帳」「彗星」夜のイメージ
明槻七晴:「暁」「晴」夜明けから朝のイメージ

私はいつも映像を思い浮かべながら書くタイプなのですがこの作品はとくにそうで、絵コンテを描こうと思えば書けるくらい、頭の中でカメラワークが決まっています。
中盤の「◆」のマークもお話と一緒にカメラも場面がぐるっと変わるイメージです。

初めての彼氏で変わってしまう恋愛脳な女の子と、そうなる前の彼女が好きだった男の子。
ワンナイト・ラブストーリーで書いた3作の中で一番恋愛的な希望の無い話として書いています。

この作品はタイトルの前後に炭酸の泡をイメージした記号を付けています。
完全に遊びでつけていて「これが選ばれて書籍化されたらタイトルどうなるのかな〜」という好奇心でした。
選ばれなかったので、わからずじまい。
残念。