第59回キャラクター短編小説コンテスト『終電を逃した夜のできごと』応募用作品

書きすぎ。
なのは前述の通りリハビリなのでまあ良しとします。
でもPV数の伸びも3作目までと比較にならないくらいゆっくりなので、飽きられずに読んでもらえるのは3作までかもしれないです(ねじまき調べ)
でもあと1作書けたら書きたいなと目論見中。
終電逃し大喜利みたいになってきちゃうのも嫌なのですが…

この作品はエモさを重視してみました。

コンテストの募集文言にある「エモい」ってなんだろう?というのがあまり掴みきれていなくて…
エモいという感想はよくもらうのですが、結果的にエモいっぽいだけでそこはまったく意識していないので、エモいものを書こうと意識するとめちゃくちゃ難しいなと思いました。

いろいろ考えて、大学生が一番エモい気がするので大学生にしました。
そして夏の夜。
微妙に叶わない恋。
で、終電後のできごとはちょっとわざとくさいくらいの設定にしました。
夜の学校の屋上はまああるかなーって感じですが、プロジェクターは…ないだろー!と思いながら書いているので、そういう時はだいたい男キャラに変な人になってもらいます。
学校に忍び込む話にしようかなとも思ったのですが、コンプラ遵守の意識が高いので正攻法(?)で学校に入らせました。

はじめは角南が彼女と別れた理由をヒロインへの心変わりにしようかなと思ったのですが、なんか不誠実な感じがしてやめました。
結果的にずるい男になってしまったけど…(でも嫌な感じではないはず…!)
男女の友情は成立するか?という問いに、「恋も友情も同時に両方あってもいいでしょ」と答えるような作品。

元のタイトルは『笑ってもっとベイベー』で、もちろん『いとしのエリー』の歌詞からとっているのですが、怒られたら怖いので「、」を入れました。
このタイトルだと角南が泣いちゃうバラードが『いとしのエリー』なのかなという感じですが、あそこは読んだ人が自分の年代の曲で思い浮かべてくれたらいいなと思っています。
『笑ってもっとベイベー』の語感が好きなだけでつけたタイトルなので、エリーもべつに出てこない。

結構好きで、自分らしいテイストのお話が書けたと思います。
朝を迎えると希望に満ちていて読後感が爽やかでいいなと思いました。

パピコはシチリアレモンかキウイが推しです。
私自身公園で寝たことがあって、起きたら「天井が空!」と思ったのでその感想を書きました。

角南という苗字と、芙夕奈という名前がすごく気に入っているのですが珍しく女子がずっと苗字で呼ばれているので芙夕奈って全然出てこなかったですね。

「夏が始まったなって感じの七月の初め。」という書き出しの「夏が始まったなって感じの」は結構最後の方で付け足したのですが、そこが好きと言って下さった方がいてうれしかったです。
主人公の口調と季節の雰囲気なんかがぎゅっと詰まっていて、付け足した瞬間作品が締まった感じがしました。
そういうところに反応してもらえると本当にうれしい。ピース!

同じお題で書いた4作ともに違う読後感を目指して書いているので、そうなっているといいなー。

結果的に5作書いた中ではこれが一番好きです。