第59回キャラクター短編小説コンテスト『終電を逃した夜のできごと』応募用作品。

ノベマ！への投稿はひさびさ。
前作からの間の期間は三人称の練習をしながらいろいろ書いてみている時期でした。
このところヒューマンドラマっぽいものばかり書いていたので、恋愛小説と一人称小説のリハビリ的作品です。

テーマが『ワンナイトラブストーリー』のリバイバルっぽいので大好きな感じではあるのですが、ワンナイトよりも難しい点がいくつか。
①〝エモい恋〟であって〝切ない恋〟縛りではない。
②電車を登場させる。

②は意外と難しくはなくて、この後もいくつか書きたいなぁと思っています。
①の方が個人的には難しい。エモいと切ないはセットの方が書きやすいので。
ワンナイトの応募作は全部成就しない恋にしていたので、読み返したらやっぱりちゃんとエモいんですよね。
でも募集のところに〝切ない〟と書かれていない以上はハッピーとエモいを共存させたいなぁと思いました。

それで、失恋して気まずい状況からの……というストーリーにしました。
雪はちょっとエモさ増してくれていいな、と思いつつ、終電として求められるものとはちょっと違うような…？と思っています。
普通の終電を逃すお話も書きたい。

いろんな意味でリハビリなので、とりあえず一番書きやすい年下男子とお酒でやらかす女子の組み合わせにしました。やっぱり書きやすい。笑
葉山くんの推しポイントは、無意識に須田さんの路線までチェックしちゃってるところ。

真夏に真冬の話を書くってどんな感じかなと思いましたが、冷房の中で書くと案外臨場感がありました。
一部は電車で書いていて、冷房の効いた車内から外に出た瞬間、雪が降ってないことにびっくりしたりしました。あほ。


追記：
こちらの作品がまさかの最優秀賞を受賞しました。
講評に「まさに求めていた作品」とありましたが、正直「ほんまかいな…」と驚いています。
恋愛系のテーマがきたら、『ナイト・フィクション』や『笑ってもっと、ベイベー』のような間接的な話ではなく、主人公二人が正面きって恋愛する話が良いんだな…ということはなんとなくわかりました。
なんだろ…冬の話が欲しかったのかなぁ…

今回応募は222作でした。
ワンナイトで感覚が麻痺してるんですけど、多いですね。
多分…ですが、キャラクター短編コンテストの応募数上位１、２位（2025.9時点）の回で最優秀賞をいただけたんじゃないでしょうか。これは素直に誇っていこう。わーい！