Xでスターツ出版文庫公式アカウントが企画してくれた、#スタ文クリスマス への参加用短編。
もともとは2024年に単著を出された作家さんの番外編短編をクリスマスプレゼントとして…みたいな企画でしたが、裾野を広げてくださったので参加。

2024年12月28日発売のアンソロジー単行本『ワンナイトラブストーリー 一瞬で永遠の恋だった』に、『この関係には名前がない』で参加させていただきます。
そして2025年1月には、『この関係には名前がない』を冠したねじまきねずみの短編集が発売になります(びっくり〜)
どうして同じタイトルなのか?の謎は、ぜひ本を手に取っていただければ…と思います。

で、せっかくなので本の宣伝のためにとクリスマス企画に参加させていただくことにしました。
でもアンソロジーは短編1本、単著も短編集なので番外編を書くほどのものが無いんですよね。
そもそも完結した作品の登場人物のことはあまり考えないタイプの作者です。だって物語は終わったんだから…みたいな考えの人間。
なので、番外編て感じでもないので、新規で短編を書くことにしました。
とはいえ無関係すぎる作品を書いてもなぁ…ということで
・短編集は〝名前のない関係〟にフォーカスしている
・『この関係には名前がない』はベランダが舞台
という部分を、要素として抜き出すことにしました。

ベランダで、名前のない関係の男女が過ごす夜。
…になったかな?
読んでいただけたらわかるのですが〝名前のない夜〟はクリスマスの前日のただの平日のことでもあります。
そして、登場人物の名前も出てきません(考えてもいなくて、なんかちょっとキャラに申し訳ない気がしている)

一応『この関係には名前がない』の二人のクリスマスも書こうと思えば書けたんですけど、12月はお互いガッツリ意識してる時期なので、本命と過ごすクリスマスを終えて日付が変わるギリギリにベランダで乾杯…みたいな、誰も幸せにならない浮気心全開のお話しか想像できなかったので…

『この関係には名前がない』と共通の部分もちょこちょこいれてあるので、いないと思いますが、マニアの方はお楽しみください。


締めの部分がお気に入りなので、自分らしくて結構好きな作品になりました。

おそらく2024年ラストの作品。
今年、自分の得意なのは大人主役の短編小説なのかも?と気付いたので、それに相応しい締めでした。
合うサイト(ノベマ!)にたどり着けて、得意と好きが合致した感もあるのが今年の収穫でした。
2025年も書きたい気持ちが続くといいな。