「「⋯⋯何はともあれ、サプライズ大成功ですね!!」」


 かな。2人、信じられないほどに息ぴったりね⋯⋯。

 まさか、これが喧嘩後、なんてだーれも分からないわよ、もう、ほんと。

 ⋯⋯良かった。いつも通りで。


 「私、サプライズなんて初めてだったから、本当に嬉しいわ。ありがとう」


 ⋯⋯見たことは、ある。妃海のお誕生日会でとか。
 でも、私へ、なんてことは無かった。

 ⋯⋯同じ日に産まれた、双子なのに。

 もう別に、それにはどうとも思わない。だって、今日、こんな素敵なサプライズをしてくれたんだもの。


 「妃彩ちゃん⋯⋯」

 「どうしたの?」

 「あ、や、なんでもないよっ」


 ⋯⋯?

 一瞬感極まったかのような声を出していたわよ?

 よく分からないけれど。

 まあ、なんでもないと言うなら、なんでもないのよね。


 「妃彩様。あの⋯⋯」

 「ええ、なあに?」


 ⋯⋯言い難いこと? それとも、普通に何か嫌なこと?
 ⋯⋯ねえ、どうしたの??

 心配で頭が埋め尽くされたとき。


 「これも、プレゼント⋯⋯です」


 驚きの言葉が、耳に入ってきた。