「妃彩ちゃんっ、えーと、それでね〜」


 ⋯⋯目の前で、なんとか話を繋ごうとする咲羅にも疑問が。


 どうしてそんなに必死なの?


 「妃彩様、咲羅なんて良いんで、俺⋯⋯あ、私と話しましょ」

 「俺でいいわよ?
 まあ、うん、話そう。咲羅も交えて、ね?」


 ごめんね、晃。後ろ見て? 咲羅の睨みが凄いから⋯⋯。


 「あ、俺最近⋯⋯」


 とか小一時間話してたら、ゆなが呼びに来た。


 「妃彩様。リビングへおいでくださいませ。皆様も、ぜひ」

 「え? ええ、行くわ」


 リビング? 私何かしたかしら?
 ⋯⋯いや、特には無いわね⋯⋯。


 「妃彩ちゃん、多分雅也兄さんもあっちいるから早く行こ」

 「ええ⋯⋯」


 ⋯⋯どうして咲羅は、私よりもワクワクドキドキしているの?

 まるで、これから起こることを知っているかのような、そんな感じ。


 「遅れました、すみません」


 リビングにはもう雅也さんが座っていて、かなも近くにいた。


 そして、私達が席に座ったのを見届け、ゆなが⋯⋯

 ───電気を切った。