「人数とか⋯⋯大丈夫? こんな大きい御屋敷、2人でできるの?」
「はい。私が掃除を。ゆなが料理を主に担当しています」
「⋯⋯ですが、やはり人手不足です。なんとかはなりますけれど」
そう⋯⋯じゃあ。
「⋯⋯私も、手伝わせてくれないかしら?」
私は別に、前も家事を少ししていたし、多少なりともできるはず。それに、ここにいさせてもらっている身で何もしないというのは⋯⋯ね。
「駄目ですっ、そんなの」
「妃彩様は雅也様の婚約者様なのですよ?!」
「⋯⋯お願い。何かしたいの」
どうしても、と駄々をこねる私を見て、2人は溜息。
「⋯⋯雅也様に、許可を取りますか」
「ありがとうっ」
そして、雅也さんは驚いていたけれど案外すぐに許可を下ろしてくれた。
言うと思ってたよ、とも言われたけれど⋯⋯どうしてかしら?
「妃彩ちゃんが何かしないと落ち着かない性格だからって見抜いてたから⋯⋯」
「えっ? そうなの?」
「あ、ああ」
そんなに表情に出てたのかしら? 咲羅が答えてくれる。それに雅哉さんが頷いているから事実なのだろう。
……でも、あれ? なんで咲羅が、表情に出ていない雅哉さんの気持ちが分かったの?
やっぱり咲羅は不思議だなあ……。
「はい。私が掃除を。ゆなが料理を主に担当しています」
「⋯⋯ですが、やはり人手不足です。なんとかはなりますけれど」
そう⋯⋯じゃあ。
「⋯⋯私も、手伝わせてくれないかしら?」
私は別に、前も家事を少ししていたし、多少なりともできるはず。それに、ここにいさせてもらっている身で何もしないというのは⋯⋯ね。
「駄目ですっ、そんなの」
「妃彩様は雅也様の婚約者様なのですよ?!」
「⋯⋯お願い。何かしたいの」
どうしても、と駄々をこねる私を見て、2人は溜息。
「⋯⋯雅也様に、許可を取りますか」
「ありがとうっ」
そして、雅也さんは驚いていたけれど案外すぐに許可を下ろしてくれた。
言うと思ってたよ、とも言われたけれど⋯⋯どうしてかしら?
「妃彩ちゃんが何かしないと落ち着かない性格だからって見抜いてたから⋯⋯」
「えっ? そうなの?」
「あ、ああ」
そんなに表情に出てたのかしら? 咲羅が答えてくれる。それに雅哉さんが頷いているから事実なのだろう。
……でも、あれ? なんで咲羅が、表情に出ていない雅哉さんの気持ちが分かったの?
やっぱり咲羅は不思議だなあ……。
