「かなさん、ゆなさん」

 「「はい」」


 ふふっ、本当に息ぴったりだわ。


 「少し⋯⋯3人で、喋らない?」

 「「もちろんですっ」」


 少し場所を移して⋯⋯話し出す。


 「2人は⋯⋯何歳なの?」

 「16歳です」

 「近いわね」


 たったの2つしか違わないのに、働いているなんて⋯⋯凄すぎるわ。

 でも、1つ聞きたい。


 「大分幼いときから働いてるみたいだけど、どうして?」


 普通、6歳から働くなんて、無いでしょう?


 「私達は代々柊家⋯⋯咲羅様方に仕えておりますので。その遠縁である王家にも、仕えていた時期があると、耳にしたことがあります。
 今は柊家と王家、両方に仕えている⋯⋯ということになりますね」


 なるほど⋯⋯? 王家だと思っていたけれど、元々は柊家なのね。というか、咲羅も相当な名家じゃないの。
 ⋯⋯私は教養が無いから、そういうことは知らなくて、恥ずかしいわ。雅也さんの婚約者ということだし⋯⋯勉強しようかしら。


 「私も姉様も、早く家業を継ぎたいと思っておりましたので、早めに研修を始めさせて頂きました」


 まって、この子達、やっぱり凄すぎるわよ⋯⋯。