彼を見た瞬間、心臓が締め付けられた。

ひと味違う格別な実力    周りの過大評価

 自覚のない天才     越えられぬという絶望

ここ一帯が、全て彼に持っていかれた自身の劣等感。
そのフルコンボな絶望が、私の本能を────……

 奮い立たせるっ……!!

越えたい、食いたい、!
あいつに向けられた尊敬の眼差しを全て!!
勝てない絶望ならば……

───────違う天才で勝るのみ!!!