・I fancy you - 付き合いたいな -


 ふたりきりでフラペチーノを片手に、
 公園のベンチで座りながら、
 オレンジ色に染まった芝の緑を眺めているのは、
 すごくソワソワしていて、
 不思議な気持ちになるよ。

 どうして恋の始まりって、理性が働かないんだろう。

 今、君をわざわざ呼び出したから、
 今日こそ、ストレートに告白するよ。





・crazy about you - 君の(とりこ)-


 僕と君以外、誰もいない放課後のプールで、
 制服を着たまま、素足に水をつけている。
 たまに弱いしぶきを作り、底の青を揺らして、
 無数のキラキラを作る君は、
 無邪気で、最強の透明感を作り上げているよ。

 そんな君は、本当にもう、可愛すぎるんだよ。

 夕方になっても絶望的に暑すぎる日々が続くけど、
 君とこうして横並びになって、話している時間は長く感じないよ。

 もう、お互いに緊張なんて存在しないくらい、
 くだらないことばかり話しているから、
 きっと、もう、僕は君の虜だ。





・Love you  - ねぇ、好きだよ-


 君のために作ったチョコレートや、
 君と一緒に買ったお揃いのネックレス、
 一緒に7月の浜辺ではしゃいだこと、
 それらすべてが、いまも大切に光り輝いているよ。

 だから、残りの夏もキラキラした思い出を、たくさん作ろうね。




・with you forever  -ずっと一緒にいたい-


 「ずっと一緒にいたい」って、
 ポツリと君がそう言ったから、
 画用紙にボールペンを落としてできた、
 黒点みたいな寂しさを感じたから、
 思わず君のことを抱きしめてしまったよ。

 僕が伝えたいことはただ、ひとつだけだよ。
 君はひとりきりじゃないよ。




♪Can't Take My Eyes Off You -君の瞳に恋してる-


 あなたって、少し変わったところがあるよね。
 みんなはその少し変わったところを、からかうけれど、
 私はそんなあなたの変わってるところが、大好きだよ。




♪Honesty - 誠実に -


 君に誠実さを示すことは簡単なようで難しいけど、
 これからの僕は、しっかりと君のことを見て、
 誠実になるよ。
 
 君を泣かせてしまって、ごめんね。





・Is there love in the air? - こうやって恋が始まるのかな -


 たまたま、嫌なことをクラスで押し付けられた、
 かわいそうなふたりだけど、
 夕日が差し込む教室の中で、
 机をくっつけて、向かい合って、
 君と話していたら、思ったより君が面白くて、
 君のイメージが変わってしまったよ。

 君がおいたペンが机から落ちそうになったとき、
 とっさに右手を出したら、なぜか君の左手に触れていて、
 その瞬間だけ、時間が止まった気がした。

 もともと、君のことなんて意識してなかったのに、
 ドキドキし始めたから、結局、触れたままの手を離して、
 君を思わず、じっと見つめてしまったよ。

 こうやって恋が始まるのかな。
 そんなことを考えている間に、君が微笑んだから、
 私は思わず、君から視線をそらした。





・You’re amazing - 君は素敵すぎる -


 君と話をすると、無限に時間が溶けていくよ。
 夏休みだから、サイゼのドリンクバーで、
 コーラを飲みながら、君が小さいとき、
 暗闇が怖すぎた話を聞いて、かわいいって思った。

 その臆病さは今となっては、
 泡みたいに消えたみたいな笑顔だけど、
 その過去があるから、君の優しさができたんだと思うよ。

 端的に言って、その表裏のおかげで君は素敵すぎる。

 


♪I Don't Want to Miss aThing - 君のすべてを見逃したくない -


 夢の中で会いたいし、
 永遠に君の成長を見ていたいんだ。

 それだけ君のことが大好きだし、
 君のすべてを見逃したくない。





・I can’t get over you - 君のこと、忘れられないよ -


 夕暮れの公園で、君が突然、泣き始めたあの日は、
 もう、相当前の思い出になってしまったけど、
 「寂しすぎて、つらい」って言ったことは、
 今でも簡単に脳内で再生できるよ。

 あのあと、もっと君のことをしっかり見ていたら、
 今頃、どうなっていたのかって、
 夜にふと思い出すことがあるんだ。
 今でも、君のこと、忘れられないよ。





♪I Have Nothing - 私には何もないけど -


 提出物があったことすら、忘れているくらい、
 少しだけ抜けている君のことが好きになったよ。

 笑顔でごまかそうとする、その仕草が好きすぎて、
 私は無意識に君のことをフォローしたくなるんだよ。
 だから、目が離せない君のことを離したくないな。

 君の抜けているところくらい、
 私がしっかりとフォローしてあげる。
 それ以外、私には何もないけど。




・head over heels for  - 一目惚れすぎる -


 初めて君と出会った瞬間から、
 どうしてかわからないけど、
 初めてじゃないような気がしたよ。

 それだけ、私にとって、
 君という存在は私の心を揺らしているよ。

 きっと、世の中はこれのことを、
 一目惚れって処理するのかもしれないけど、
 私にとっては、それ以上に君の存在が衝撃的だったんだよ。




・crushing - 気持ちが破裂しちゃいそうだよ -


 この恋の揺さぶりで、私の気持ちが破裂しちゃいそうだから、
 はやく君に、私の気持ちをビリビリに破いてほしいよ。
 重い気持ちがまっさらになった状態で君との恋を始めたい。




・I wanna kiss you - キスしてほしい -


 ようやっと、ふたりきりになれたね。
 憂鬱な学校のなかじゃ、逃げ場なんてないから、
 夕方6時前の教室のなかは夢の中みたいに思えるよ。

 このまま、窓から入る風でゆれる白いカーテンを眺めて、
 ただ、くだらないことで笑い合うのもいいけど、
 シンプルにキスしてほしい。




・hold you tight - 強く抱きしめて - 


 「泣いたままでいいよ。弱くなんかないから」
 君にそう言われて、胸の奥の黒さがはち切れそうになったよ。

 それはもう、抑えきれる力じゃないから、
 余計に何粒も涙が流れちゃったじゃん。

 気がつくと、私は君の胸の中にいた。
 だけど、つらさは溢れるばかりだから、
 それらをすべて忘れられるように、
 もっと、強く抱きしめて。




♪eternal flame - 炎は永遠に燃え続ける -


 もし、このままふたりきりのまま、
 今立っている草原に霧が立ち込め、
 世界が白くなっても、
 きっと、君を思い続けることは簡単なことだよ。

 だから、お互いに寂しくならないように、
 今、この瞬間から、熱くなった想いを消さないように、
 君とふたり、一緒に存在してるってことを示す、
 永遠の炎を燃やし続けよう。




・old flame - 二人は恋人だった -

 この街に帰ってきて、ばったり君と再会するなんて思ってなかったよ。
 そして、今、駅ナカのカフェに入り、あのときみたいに、
 カフェオレをふたつ並べて、君の話を聞くなんて、
 さっき乗った電車から、この街との境界の大きな川を眺めているときには、
 全く考えていなかったよ。

 君が元気そうでよかったって思うのは、
 二人が恋人だった名残みたいだね。
 今、ようやっとこうして、お互いに笑顔で話しているけど、
 お互いにひどい言葉で傷つけた事実は変わらない。





♪Whole Lotta Love - 胸いっぱいの愛を -


 ミルキー色のバスタブの中ではしゃぐ、
 ふたりの時間は、
 どの時間と比べ物にならないくらいで、
 マッコウクジラの鳴き声を聞くよりも最高すぎるんだよ。

 こうして楽しくいられるのは、
 優しすぎる君のおかげだから、
 今、胸いっぱいの愛を君にあげる。




♪Jealous Guy - どうせ、僕は嫉妬深いんだよ -


 些細なことで君と離れてから、
 僕は君をひどく傷つけた言葉を後悔しているんだ。

 エゴも、笑みも、
 ただ、形だけの幸せを描いただけの、
 スクラップだったね。

 すべてをゼロにして、もう一度やり直すなんて、
 すべてが今更すぎるよね。

 どうせ、僕は嫉妬深いんだよ。
 そんなことはわかっている。
 だから、そのウジウジした性格を直して、
 ただ、今、思うのは、君に素直に謝りたいということだよ。

 もう、すべてわかっているから、
 君は君で新しい道をキラキラしながら進んでね。




・I’m all yours - 私は君のものだよ -


 君の隣にいることを当たり前だと思わないでほしいときもあるけど、
 結局、私はどうなっても、君のことが好きみたいだし、
 君がいなくて、寂しくて、気が狂いそうな夜だってあるんだよ。

 だからね、今、こうやってプロポーズを受けているけど、
 もう、瞬間的に私は君のものだよって強く伝えたいくらい、
 素直にこの瞬間が嬉しいだけだよ。




・I feel something for you - 君は特別な存在だからだよ -


 私が苦しくて、絶望の中にいたとき、
 「シンプルに考えたらいいんだよ」
 と君は笑みを浮かべながら、あのとき言ってくれたよね。

 そのとき、闇の中だった私の心を救ってくれて、ありがとう。

 あのときから、君はどうして私のことを
 そんなにわかってくれるんだろうって、
 すごく不思議だったんだ。

 だけど、あのときから3年経って、
 君のことを知った今なら、私は簡単に答えられるよ。

 君は特別な存在だからだよ。





♪oh Pretty Woman - 君は可愛すぎる -


 君は可愛すぎるから、
 駅前の噴水広場のしぶきすら、
 味方につけるほど、
 夏が似合っているし、
 キラキラしているよ。




・Kiss me before I rise - 起きる前にキスしてほしいな -


 眠りのなかでも、愛100%の君に会いたいんだ。
 だからね、起きる前にキスしてほしいな。




・I truly love you - 本当に愛しています -


 君の嘘に傷ついたことなんてないよ。
 だって、それは君が自分を守るための嘘なのはわかっているから。

 僕はそれを見抜いたから、君のことを責めることなんてできないし、
 君にもっと息をしやすくなってほしいって、強く思ったんだ。

 だから、君らしくなってほしいって思っているから、
 そんな、溺れて苦しそうな君のことをね。
 「本当の本当に愛しています」





♪Lollipop - ペロペロキャンディ -


 PLAZAで買った、赤と白のペロペロキャンディを、
 こうやって、ターミナル駅のベンチで食べているのは、
 きっと、私たちくらいだと思うよ。

 そして、そのレアリティは、
 図ることなんてできないくらい、
 いい思い出になりそうな予感がするよ。

 だから、このまま、
 駅の案内放送と、いろんな人の足音、
 そして、いろんな人の話し声を聞きながら、
 キャンディの甘さを一緒に味わおうね。





・I can’t live without you - あなたがいないと生きていけない -


 1000キロ以上、生まれが離れていて、
 出会うはずがなかった私とあなたが、
 ここで出会って、ここでオープンテラスのソファ席で、
 横並びになって、あなたの肩にもたれて、
 あなたとくだらない話をしていることが、
 奇跡だって、私はずっと思っていたよ。

 だからね、あなたがいないと生きていけないって、
 ずっと、思っているけど、
 重すぎると思うから、今も胸にしまったまま、
 今日もただ、あなたとこうして、横並びになって、
 夜の静かな海を一緒に眺めているだけで十分だよ。




♪ Love Me Do - 僕を愛してくれ -


 いつも君のことが気になるのは、
 きっと、僕が臆病な所為だよね。

 だけど、君は僕と目があったら、
 優しく微笑んでくれるから、
 僕はたまに混乱してしまうんだ。

 もし、テレパシーが使えて、
 そうした好意に確証があるなら、
 しっかり、告白しようって気になるけど、
 まだ、少し前の失恋が癒えないんだ。

 だから、素直に僕を愛してくれ。

 なんて、どうしようもないエゴを君に伝えたあと、
 君が微笑んでくれたら、
 それは片思いじゃなくなり、
 本物の恋になりそうな気がするよ。




・have a good chemistry - ふたりは相性抜群 -


 喧嘩のあとって、寂しさと、自己嫌悪で最悪だけど、
 「ごめんね」と伝えたら、
 「いま、言おうと思ってた。ごめん」って君が返してくれた。

 そう言われるってちょっとだけ思ってたよ。

 嫌なムードでも、ふたりの相性抜群で、
 この愛は同じタイミングで、
 同じように思うことで、続くんだから。





♪Starting Over - 最初からやり直そう -


 一度、別れを切り出して、
 一週間が経ってしまったね。

 私と君が笑いあった部屋は、
 いつもと変わらないはずなのに、
 なぜだか、がらんとしていて、
 白いビニールのフローリングに、
 白い昼の日差しが反射して、
 やけに眩しいよ。

 休みは必ず君と二人で笑い合っていたのに、
 こないだの些細な言い争いで、
 まさか、別れることになるなんて思わなかったよ。

 だけど、今日、ここにまた、君が来るよ。
 昨日、iPhone越しに通話して、
 やっぱり君のことが必要だって言われたし、
 私も君のことが必要だよって伝えた。

 インターフォンが鳴った。

 ドアを開けたら、先週のことなんて忘れて、
 君と最初からやり直そう。





♪A Hard Day's Night - あーあ、もう夜だよ。マジできつい一日だったわ -


 人が寝る頃に帰るほど、
 ここ最近はハードすぎて、
 本当に嫌になるよ。

 だけど、QOLは下げたくないから、
 今、こうして、スカートも脱がずに、
 キッチンでトマトを切る私って、ホント、バカみたい。

 「あーあ、もう夜だよ。マジできつい一日だったわ」

 そんなこと言いながら、レタスが入った白い皿に、
 切ったばかりの赤をいれると、
 少しだけ癒やされたような気がした。



♪Sugar baby Love - やばいくらい、かわいい -


 せっかく、気になってたカフェに来たのに、
 君のことを傷つけて、ブルーにさせてごめんね。

 君は僕の向かいに座っているだけなのに、
 唇を尖らせながら、頬杖をついて、
 窓越しに夏空が広がる青い街を眺めているだけでも、
 やばいくらい、かわいいよ。

 そんな表情をさせてごめんね。
 もう一度、小さいパフェを頼んで、
 僕が君の憂鬱を引き取るよ。




♪You Give Love A Bad Name - 君は愛を軽くみてる -


 別に慣れきった関係になってしまえば、
 刺激だって少なくなるのは当たり前だよね。

 君にとって、その程度の関係だったんなら、
 それは仕方ないことだよね。

 期待したほうが悪いだけだと思うし。

 ただ、これだけは君に伝えたい。
 君の言葉は、本気の恋や愛だと思っていたから、
 本当にショックだよ。

 君は愛を軽くみてるよね。






♪Baby One More Time - もう一度だけ -


 君のことが本気だったから、
 復縁をしたいって、私は今でも思ってるんだよ。

 この1ヶ月、ホームで電車を待っていても、
 キッチンでパスタを茹でていても、
 TikTokをぼんやり観ていても、
 君と付き合っていたときの断片が思い出されるよ。

 怖いって思われてもいいから、
 さっき、メッセージ送ちゃったよ。
 ねえ、もう最後にするから、
 もう一度だけ、私に答えてほしいな。




♪Crazy Little thing Called Love - ちょっと狂ってることを愛と呼ぶんだぜ -


 理性が効かないほど、
 俺は君のことが好きだし、
 普通に最初から、相性がいいのはわかってたよ。

 だからさ、
 一緒にショートケーキ作って、
 ちょっとだけ不格好なバースデーケーキの出来を見て、
 ツボって、バカみたいに笑い合うくらいが、
 二人の関係は、ちょうどいいと思うんだ。

 こういう、ちょっと狂ってることを愛と呼ぶんだぜ。




♪Don't Stop Me Now - 今を止めないで -


 ふたりでボトルを空にして、
 もう、なんだかよくわからないけど、
 高校のときの先生のモノマネを
 未だにやって、それが似すぎてて、
 面白すぎて、笑いがとまらないよ。

 高校のときから、人生を共有し始めた私たちは、
 たぶん、このまま何十年経っても、
 同じことで笑い合って、
 同じことを何十回も繰り返すんだと思う。

 だけど、それでいいんだよ。
 だから、このまま、楽しい今を止めないで。




♪Don't Look Back in Anger - 思い出を怒りに変えないで -


 なにも影響なんてない今は、
 秋になったプールサイドに座り、
 揺れる青い水面を眺めているようなものだと思う。

 過去は怒りや迷いの中で、
 混乱したまま物事を決めてしまった。

 そのことをたまに後悔するけど、
 その時のことを思い出すと、
 今でも、胸の奥から怒りが爆発しそうになるよ。

 そういうときはいつも決まって、君のことを思い出すんだ。

 そのことが起きるちょっと前に、
 「思い出を怒りに変えないで」と君に言われたことを。

 だから、今は、それを原動力にして、
 なんとか色がない日常を過ごすことができているよ。




♪Top Of The World - 世界を見下ろすようにね -


 私はあなたに出会ったことが、
 たぶん、人生のなかで一番、幸運だったことだと思うよ。

 どうして、こんなダメな私を認めてくれるの。
 どうでもいいことでも、しっかり話を聞いてくれるよね。
 どうして、そんなことを私にできるの。

 君が優しすぎるから、
 今は最高の気分で空に浮いて、自由になった気分だよ。
 世界を見下ろすようにね。





♪Arthur's Theme - ミスター・アーサーのテーマ -


 豪雨の羽田空港第二ターミナルの中は少しだけうんざりする。
 アルミっぽい高い吹き抜けを数秒眺めたあと、視線をまたiPhoneに戻す。

 こうして、飛行機の遅延を待っていると、
 古い映画のミスター・アーサーのテーマを思い出すんだ。

 別に東京から、札幌に帰ることなんて、
 普通すぎることで、
 上京してからすっかり慣れっこになったよ。

 それに、雪で待つのに慣れた場所で育ったから、
 このくらい、未定なことも慣れっこで、
 イライラなんてしない。

 ただ、今、思うことは、遠距離のままの君が、
 新千歳で待ってくれているみたいだから、
 早く、君のところに帰りたいって思っているだけだよ。




♪I Will Always Love You - いつまでも、あなたのことを愛してるよ -


 どうして、あなたといると無邪気になれるんだろう。

 ソファでふたりで横並びになって、
 ネトフリでタイムリープするコメディを観て、
 ゲラゲラ笑い合っているだけなのにね。

 「何十回も繰り返してたら飽きそうだよね」
 ってあなたが言うから、確かにって、返して、
 笑って、私はあなたの肩に寄りかかった。

 そのやり取りだけで楽しいのは、
 あなたに特殊能力があるとしか思えないよ。

 もし、タイムリープしたとしても、
 私はあなたのことを飽きることなく、
 いつまでも、あなたのことを愛しているよ。





♪Tell Her About It - 彼女に伝えなよ -


 恋をしたら、いつだって不安になるし、
 自分の夢の狭間と、君が持つ夢の狭間で、未来が揺れるんだ。

 僕は君の夢を応援したいと思っている。
 だけど、僕にも夢がある。

 そのことを何人かに相談したけど、
 どの人たちも「彼女に伝えなよ」としか言われない。

 だから、今日、
 揺れる未来を少しでも確定したいから、
 僕は君に「夢を応援するよ」と伝えることにした。




♪Wonderwall - 不可思議な壁 -


 別に好きですれ違っているわけじゃない。
 たぶん、そのことは、君も私もわかっているんだと思う。

 だけど、お互いのトークは、
 通話の「キャンセル」と「おやすみ」だけが交互に並んでいるだけだね。

 お互いに余裕がないのはわかるよ。
 だけど、私にとって君は不可思議な壁のように感じるときがあるんだ。
 つながるときはつながるし、
 つながらないときはつながらない。

 3年、付き合っている間に、その時期を交互に繰り返しているよね。
 そのバイオリズムが不可思議に感じるんだよ。

 こういうとき、少しでも時間を共有して、
 また、笑い合いたいから、
 そろそろ、君と一緒に住みたいな。




♪Haed to Say I'm Sorry - ごめんねって言うのが難しいよ -


 本当は素直になれば、いいってことくらい、
 私にだってわかっているよ。

 だけど、どうしてかわからないけど、
 君に謝ろうとすると、喉の奥が絞まる感覚がして、
 ごめんねって言うのが難しいよ。

 本当は私があんなひどいことを言って、
 君のことをひどく傷つけたからだってことくらい、わかっているよ。

 だけど、君のことはすごく特別で、
 こんなことで簡単に君のことを失いたくないから、
 今日こそ、素直になるね。

 あんなこと言って、ごめんね。




♪Morning Train - 通勤電車に乗って -


 幼馴染の私たちは、
 同じタイミングで寂れた港町から、
 都会に出て、一緒に都会に慣れたんだ。

 だから、朝、同じ通勤電車に乗って、
 夜になったら、別々の電車で帰ってくるんだ。

 お互いに中心部でそれなりに働いて、
 それなりにつらい思いをしながら、
 ふたりの力でそれなりな生活を成立させているよ。

 だから、お互いに仕事が終わった金曜日は、
 モスで軽い夕食を済ませて、
 レイトショーで流行りの映画を観ることにしてるんだ。

 そして、金曜日の帰りだけは、
 君と終電直前の同じ電車に乗って、
 映画の話をするのが最高に幸せな時間だよ。





♪I Just Called To Say I Love You - ただ、好きだよって言いたくて、通話しただけだよ -


 朝から夜まで、ずっと君のことを考えていて、
 帰りの電車を降りたあと、
 電車でやりとりしていたメッセージじゃ、足りなくなったんだ。

 路地にあるローソンの青白い看板を眺め、
 歩きながら、iPhoneを耳に当てて、君につながる瞬間を待つ。

 「どうしたの?」
 「――ただ、好きだよって言いたくて、通話しただけだよ」

 新月で暗い世界の中でも、
 好きを何千回も言いたい気分なんだよ。
 それでも足りないくらい、
 今は君に夢中だってこと、伝わってほしいな。





・Be my valentine - ものすごく特別だよ -


 バレンタインなんて待ち切れないほど、
 君が好きだから、
 今日も特別な印として、
 赤いKitKatを2つあげるね。

 今はまだ、心の準備ができなくて、
 自分から告白なんて、できないけど、
 君はものすごく特別だよ。




・spending time with you - 一緒に居れて楽しいよ -


 今は海浜公園のから海を眺めながら、
 君とコーラを片手にくだらない話ばかりしている。
 そんな君と手を繋がずに横にならんで座ったままだし、
 いつもと同じようなことしか話していないのに、
 どうしてかわからないけど、一緒に居れて楽しいよ。

 それはシンプルに心の底から思うし、
 それに対して、君はどう思っているのかな。

 だけどね、今はこの宙に浮いたままの、
 この状態が私はすごく嫌なんだ。

 だから、勇気を振り絞って、思わず君の右手を握って、
 君を見たら、君が不思議そうな表情を浮かべていたから、
 君の所為で余計つらくなっちゃった。




・Stay who you are - そのままの君でいいよ -


 外の世界は大変なことばかり溢れているし、
 外はゲリラ豪雨が降り続いているから、
 今日は余計、つらくなるよね。

 それをカフェのカウンター席で横並びになって、
 窓に映った、僕と君の姿を相棒に、
 窓越しに濡れている灰色のビル街を眺めよう。

 雨雲レーダーでは1時間後に止むみたいだけど、
 このまま、カフェオレを飲みながら、
 君の悩みを聞くよ。

 君は、そのままの君でいいよ。って伝えたいから。





♪sunshine of my life - 君は太陽みたいだね -


 レモネードを飲むだけで、
 こんなに笑顔になれる君は太陽みたいだね。

 こんなありきたりな表現しかできないけど、
 君がプラスチックカップを手に取るたびに、
 いくつもの雫がテーブルに落ちるたびに、
 それらがしっかりと輝いている。

 甘酸っぱさと、爽やかを飲もうと、
 ストローを咥えた君は最高に夏が似合うね。




・You take my breath away  - 息ができないほど好きだよ -


 世界の酸素濃度が下がって、
 息苦しくなって、頭が痛くなって、
 ぼんやりして、チアノーゼが出ても、
 君に対して、
 「息ができないほど好きだよ」って言う自信があるよ。

 それだけ君のことが好きだってことを忘れないで。




・ Let’s kiss and make up - 仲直りしよう -


 小さなことですれ違って、
 そのまま倦怠期に入ったふたりに、
 不仲にした責任なんてないよ。

 仲直りしようという気持ちが、
 まだ、お互いに存在すれば、いいだけの話だから。

 ただ、出会ったときのように、
 楽しいことをたくさんできなっただけだよね。
 きっと、君のことを見れてなかったからだよね。

 ここまで、君のことをせっかく知れたのに、
 このまま、今までの楽しい時間が、
 暖流で溶けた水色を失った流氷みたいになるのは、
 嫌だなって、ただ思ったんだよ。

 だから、その意味を込めて、君にキスをした。





・I will love you longer than forever - 永遠よりも長く、愛すよ-


 パステルの風船が破裂する前のように、
 もう、我慢することができなかったから、
 雨の中、傘をささずに、君のことを素直に抱きしめた。

 君は泣いたままだし、ずぶ濡れで、
 いつものボブはぺったんこだし、
 夏服のYシャツは白の半透明になり始めているし、
 でも、もう、気持ちは抑えられないんだ。

 君に急に伝えたくなったから、
 僕の身勝手さを許して。

 永遠よりも長く、愛すよ。
 君のことを。





♪Moon River - 月の川 -


 社会にうまく馴染めないふたりは、
 ならず者みたいで、
 たまに嫌になることがあるけど、
 君さえ私のことを理解してくれたら、
 それで十分だよ。

 私ね、たまにこう思うんだ。
 多くの人たちは外側ばかりを求めて、
 比べることばかりするから疲れてるんじゃないかなって。

 だけど、君は私のことを外と比べようとしないよね。
 君のそういうところが好きなんだよ。

 だから、月の川原でふたりきりになって、
 ぼんやりと地球の青を眺めたいな。