暑すぎる。だけど今日はどうにもやる気が無くなった感じがしない。いつものようにリビングに行く。
「おはよう。」
「おはよう。今日は遅くないのね。」
確かに昨日と比べて早い。なんならいつもより少し早い。どうしてしまったんだろうか。
「今日も出かけるよ。」
といつも通り言ったつもりだったが母に
「そう。今日は楽しみなことでもあるの?」
と言われた
「え?なんで?」
「だっていつもみたいに無じゃなくてなんだかワクワクして見えるもの。なにかあったのー?」
楽しみなこと?今日もまた彼女の様子を見に橋に行こうと思っていたがもしかして僕はそれが楽しみなのか?そんな思考をかき消しながら
「そんなことないよ」
といい部屋へ駆け込む。ああ言ったはいいが妙に胸が高鳴っている感じがする。もしかして本当に楽しみになっているのか?などと考えながら家を出る。
昨日よりも少し早いスピードで自転車をこぎ橋についたところで我に返る。
「もしかしたらいないんじゃないか?」
流石にいなかったら悲しい。そもそもいるという前提で来た僕がおかしいのだがここで気づいた。気づいてしまった。僕は楽しみなのだ。彼女に会って、彼女と話すという時間が楽しみで仕方がないのだ。それに気づいた途端体中が更に熱くなった気がした。だってこれはいわゆる恋というやつなのではないだろうか。そんなことを考えていると
「蛍くん!」
と下から彼女の声がした。途端に僕の気持ちは舞い上がったかのように高揚した。
「今日も来てくれたんだね!」
「まあ...」
と照れ隠しの混ざった返事をして恥ずかしくなった。なんだよまあって!気持ち悪いだろ!もっとあっただろ!など普段の自分じゃありえない思考をしている。昨日と同じ橋の下につき落ち着いたときに
「ねえ」
と春香が話しかけてきた。もしかしてバレたか?など内心ヒヤヒヤしていたがそんな話題かすりもせず
「蛍くんってここに来ていつも何してるの?」
といういたって普通の質問だった。
「いつもは本を読んでる」
となんともつまらない回答をしても君は明るく反応してくれる。それに僕は驚いた。だって今まで趣味は読書だといってこんなに輝いた笑顔を見せる人はいなかったから。いつも大体暗いやつ認定されて終わりだったのにこんな反応をされるのは初めてで戸惑ってしまいつい
「そんなに面白いか?」
とぽろっと出てしまった。いくら気になったとはいえ言い方が全く良くない。僕は瞬間冷凍されたかのように青ざめた。しかし彼女は
「面白いよ?」
と言った。続けて
「だって本っていろいろな物語があるってことでしょ?それってすごく面白いじゃん!」
曇りのない目で言われ僕は更に戸惑った。
「だいたい蛍くんかっこいいのになんでそんなに下向いてるの?もっと自身もってよ!」
と言われた。しかし僕は取り柄もないし話していてそんなに面白いタイプでもない。それを伝えると春香は、
「そんなのわかんないよ!蛍くんもしかして誰とも話さずずっと本読んでるとかじゃないよね?」
図星をつかれて顔に出ていたのか
「え、嘘でしょ?」
と言われてしまった。
「だって僕はみんなのような面白い話できないし」
「そんなことないから。だって面白くなかったら私ここにいないでしょ?ね?」
まあ一理あるが...と思っていると
「もっと自信持って!蛍くんは一緒にいて楽しいよ!私が保証する。だから色んな人と話したりするの!いい?」
と半強制的に約束のようにさせられてしまった。
「よし!じゃあ蛍くんは友達が増えるってことで!ってやばい。学校に転校の資料貰いにいかないとだった。ってことだからまた明日ー!あ、明日は夜集合ね!連絡しやすいようにLI◯E交換しとこ!じゃあねー!」
と嵐のように行ってしまった。さっき交換したばかりのLI◯Eの彼女のプロフィールから僕はしばらく目が話せなかった。それと同時に口角もあがっているのに気がついたのは彼女が去って5分以上たってからだった。
「おはよう。」
「おはよう。今日は遅くないのね。」
確かに昨日と比べて早い。なんならいつもより少し早い。どうしてしまったんだろうか。
「今日も出かけるよ。」
といつも通り言ったつもりだったが母に
「そう。今日は楽しみなことでもあるの?」
と言われた
「え?なんで?」
「だっていつもみたいに無じゃなくてなんだかワクワクして見えるもの。なにかあったのー?」
楽しみなこと?今日もまた彼女の様子を見に橋に行こうと思っていたがもしかして僕はそれが楽しみなのか?そんな思考をかき消しながら
「そんなことないよ」
といい部屋へ駆け込む。ああ言ったはいいが妙に胸が高鳴っている感じがする。もしかして本当に楽しみになっているのか?などと考えながら家を出る。
昨日よりも少し早いスピードで自転車をこぎ橋についたところで我に返る。
「もしかしたらいないんじゃないか?」
流石にいなかったら悲しい。そもそもいるという前提で来た僕がおかしいのだがここで気づいた。気づいてしまった。僕は楽しみなのだ。彼女に会って、彼女と話すという時間が楽しみで仕方がないのだ。それに気づいた途端体中が更に熱くなった気がした。だってこれはいわゆる恋というやつなのではないだろうか。そんなことを考えていると
「蛍くん!」
と下から彼女の声がした。途端に僕の気持ちは舞い上がったかのように高揚した。
「今日も来てくれたんだね!」
「まあ...」
と照れ隠しの混ざった返事をして恥ずかしくなった。なんだよまあって!気持ち悪いだろ!もっとあっただろ!など普段の自分じゃありえない思考をしている。昨日と同じ橋の下につき落ち着いたときに
「ねえ」
と春香が話しかけてきた。もしかしてバレたか?など内心ヒヤヒヤしていたがそんな話題かすりもせず
「蛍くんってここに来ていつも何してるの?」
といういたって普通の質問だった。
「いつもは本を読んでる」
となんともつまらない回答をしても君は明るく反応してくれる。それに僕は驚いた。だって今まで趣味は読書だといってこんなに輝いた笑顔を見せる人はいなかったから。いつも大体暗いやつ認定されて終わりだったのにこんな反応をされるのは初めてで戸惑ってしまいつい
「そんなに面白いか?」
とぽろっと出てしまった。いくら気になったとはいえ言い方が全く良くない。僕は瞬間冷凍されたかのように青ざめた。しかし彼女は
「面白いよ?」
と言った。続けて
「だって本っていろいろな物語があるってことでしょ?それってすごく面白いじゃん!」
曇りのない目で言われ僕は更に戸惑った。
「だいたい蛍くんかっこいいのになんでそんなに下向いてるの?もっと自身もってよ!」
と言われた。しかし僕は取り柄もないし話していてそんなに面白いタイプでもない。それを伝えると春香は、
「そんなのわかんないよ!蛍くんもしかして誰とも話さずずっと本読んでるとかじゃないよね?」
図星をつかれて顔に出ていたのか
「え、嘘でしょ?」
と言われてしまった。
「だって僕はみんなのような面白い話できないし」
「そんなことないから。だって面白くなかったら私ここにいないでしょ?ね?」
まあ一理あるが...と思っていると
「もっと自信持って!蛍くんは一緒にいて楽しいよ!私が保証する。だから色んな人と話したりするの!いい?」
と半強制的に約束のようにさせられてしまった。
「よし!じゃあ蛍くんは友達が増えるってことで!ってやばい。学校に転校の資料貰いにいかないとだった。ってことだからまた明日ー!あ、明日は夜集合ね!連絡しやすいようにLI◯E交換しとこ!じゃあねー!」
と嵐のように行ってしまった。さっき交換したばかりのLI◯Eの彼女のプロフィールから僕はしばらく目が話せなかった。それと同時に口角もあがっているのに気がついたのは彼女が去って5分以上たってからだった。