暗い場所にいた。
目の前には巫女服を着た髪の長い女性が微笑みながら立っている。
「誰、、、?」
 赤みがかった瞳は私と同じ、、、。
「ごめんなさい、私の我儘なせいで、、、」いきなり謝罪の言葉を言われても、頭は上手く情報を処理してくれない。
「月峰様は過保護な所もあるから、年頃のアンズは困っているのかな?」
 なんで名前を知っているんだろうか?それに、、、この人、私に似てる。
「あの、、、貴方は誰!?」声を大きくして問うが、女性は答えてくれない。ただ、「もう少ししたら、月峰様がお話してくれると思うわ。それまで、、、」と静かに言うだけだった。
「、、、え」
女性に触れれば温かさも冷たさも感じられなかった。
「もう私と会うことはないけれど、、、元気でね」
 その言葉を最後にして私は夢から目覚めた。
(あの人は一体、、、)