ルーナは、目を覚ました。
ここはどこだろうかと、辺りを見回しました。
ベッドと木で作られた小さめのドレッサーが置かれているだけでした。
いつの間に眠ってしまったのだろう。
ルーナは、不思議に思いつつもベッドから起き上がります。
小さな小窓から月の明かりが部屋を照らしていました。
どうやら屋根裏部屋のようであることが分かりました。
扉を開けると、直ぐに急な階段がありました。
ルーナは、その階段をゆっくり下りていきます。
一階に着くと、キッチンの部屋の方から明かりが洩れていました。
ルーナが歩くと、床の軋む音がします。
キッチンの部屋の近くに行ってみると、シャルルとエミリオの声が聞こえてきました。
ルーナは、少し迷いましたが、扉を開けました。
扉の開く音が聞こえたのか、シャルルとエミリオが扉の方を見ました。
「ルーナ起きたんだね」
「シャルル様、戻って要らしたのですね」
「そうなんだ。戻ったらルーナが眠っていたから起きるまで待っていたんだ」
「そうだったのですね。いつの間にか寝てしまったのですね」
エミリオはいいました。
「お腹が満腹になって眠たくなったのだろう」
シャルルはエミリオに反応しました。
「そうだろうね。部屋を覗いてみたら、本を読んでいたようだったのだけれど、ルーナは本を開いたまま眠っていたよ」
「恥ずかしいでところで見せてしまいましたね」
「そんなことはないよ」
シャルルはルーナにいいました。
「そろそろ時間も遅いし屋敷に戻ろうか」
「そうですね、シャルル様」
シャルルは椅子から立ち上がると、エミリオも遅れて椅子から立ち上がりました。
「エミリオ、今日はルーナ事を見てくれて感謝するよ」
「おお、またこいなルーナ」
「はい。今日は本当にありがとうございました。エミリオさん、また伺いしますね」
ルーナは、エミリオに挨拶をすると、シャルルの方を見ました。
「行こうか。ルーナ」
そういうと、シャルルはルーナの手を取ると、呪文を唱えると煙のように消えてしまいました。
一人になったエミリオは思いました。
どうかあの子には幸せであり続けてほしいと……
◆◇◆◇
ルーナとシャルルは屋敷に戻ると、そこはシャルルの書斎の部屋でした。
「ルーナ、もう遅いし、疲れただろう。部屋で休むといい」
「はい、シャルル様。今日は、連れて行っていただきありがとうございました。おやすみなさいませ」
「ああ、おやすみルーナ」
ルーナは、シャルルの書斎から出ていきました。
シャルルは、一人になるとエミリオが教えてくれたあの黒いマント男性についてある人物に連絡をするため手紙を書き始めました。
書き終わると、引き出しから蓋のついた木箱を取り出しました。
その中に先ほど書いた手紙を木箱に入れていきます。
シャルルはその木箱の蓋を閉めると、その木箱に触れると燃え上がり跡形も無く消えてしまいました。
この木箱は、魔法界で使われている遠くの人物に手紙を届けるための道具です。
その頃、ルーナはというと、部屋に戻って服を着替えてパジャマになって寝るための準備をしていました。
その前にルーナは今日あった出来事を日記に記しました。
『今日は、久しぶりに魔法界にあるエミリオ書店に行き、エミリオさんにあった。エミリオさんの手作りの料理シェパーズパイを食べさせてもらうことも出来た。私にもいつか出来るだろうか。思いでの味が……今日はとても楽しかった。またエミリオさんに会いに魔法界に行きたいと思う』
日記を閉じランタンの火を消すと、ベッドに入り目を閉じると眠りにつくのでした。
しばらくしてからルーナの部屋の扉が開かれました。
ルーナがよく眠っているかシャルルが見に来たのでした。
よく眠っているルーナの姿を確認すると、シャルルは扉を閉じるのでした。
そして、自分の寝室へと歩いていきました。
その日の空に浮かぶ月はとても輝いていたのでした。
◇◆◇◆
翌朝、目を覚ますといつものように朝の支度を始めるルーナ。
支度を済ませると、部屋を出てシャルルの書斎を目指します。
部屋の前まで着くと、扉をノックしますが、反応が返ってきません。
扉を開けるとそこにはシャルルの姿はなく仕方なく扉を閉めました。
次にシャルルの寝室に向かうことにしたルーナでしたが、また扉をノックしますが反応がありませんでした。
ルーナは申し訳ない気持ちもありながら部屋の扉を開けました。
普段足を踏み入れることのないシャルルの部屋に何故だかととても新鮮に感じるのでした。
ルーナは、寝室の部屋の扉を閉めました。
もう仕事に出掛けてしまったのだろうか。
それにしても早くに出掛けてしまって寂しい気持ちになる。
「朝の挨拶したかったのに……」
ルーナは、一階に下りるために歩き出した。
階段が見える位置まで来ると、エドモンが二階に上がろうとしているところが見えたルーナは、上がってくるのを待つとエドモンドに話しかける。
「おはようございます。エドモンドさん」
ルーナの声に気がついたのかエドモンドがルーナの声に答える。
「おおルーナ様、おはようございます」
「エドモンドさん、シャルル様はもうお出掛けになったのですか?」
エドモンドはルーナにいいました。
「はい。今朝早くに出掛けられました。それがどうかされましたか?」
「いえ、久しぶりに早く起きれたので挨拶をしようと部屋を伺ったのですが、シャルル様の姿がなく残念に思っていたのです」
「そうでございましたか」
「はい。エドモンドさん、今日もエドモンドさんが幸せに過ごせますように」
「ありがとうございますルーナ。では私はこれで失礼いたしますね」
「はい。エドモンドさん」
ルーナは、一階に下りると中庭に向かうのでした。
中庭に着くと、空を見上げるルーナ。
遠くでは鳥のなく声が聞こえてきます。
今日の空は青く染み渡った空の色をしていました。
今日も何事もなく皆が幸せに一日を終えることが出来ますように、そうルーナは願うのでした。
そして、今日も一日が始まっていくのを感じるのでした。
中庭から戻ると、食堂に移動すると、リリーさんが用意してくれた朝食を一人で済ませたルーナは、久しぶりに書庫に来ていました。
今までは、編み物に夢中で本を読むことが減ってしまっていたのでした。
でも本というものは、自分がその物語の中にはいっているように感じることが出来てそれをまるで自分が体験できないことを物語のなかで体験しているように感じることが出来るのが楽しいのである。
教会にいた頃もそうであった。
現実の世界では、いつも孤独で寂しく何故私はここにいるのだろうと考えしまうのだが、物語の中に入ると本当の自分を忘れることが出来たのである。
そんな力を本は持っていると思う。
でも私にも物語の世界ではなく、現実の世界でシャルル様が私のことを見つけてくれて手を差しのべてくれたから今この場所に入れるのだと感じる。
あの頃の私は、幸せなど知らずに自分の生涯を終えるのだと思っていた。
でも私は、いつも幸せを求めた。
誰かに愛されたかったかもしれない。
優しい言葉を掛けてもらいたかったのかもしれない。
私の事を必要もしてくれる人を探していたのだと思う。
それだけで私が生まれた意味が価値があるのだと信じたかったである。
少なくともそれほどに自分が想像する以上に愛情に飢えていたのかもしれない。
それをシャルル様は無条件にくれるのである。
生まれて良かったと思えるのである。
意味が価値があるのだと実感することが出来るのである。
シャルル様だけではなくエドモンドさんやリナーさん、リリーさんに、エミリオさん、シャルル様に出会って沢山の人に出会えることが出来たのである。
それだけでとても幸せなのである。
幸せすぎて時々怖くなるときもある、いつか失くなってしまわないかと思うときがある。
でも大丈夫、そう思えるほどに、シャルル様達がいるから強くなれるのである。
親愛なる主様へ、どうか永遠にあなた様のそばにいれますように
そう願わずには要られたかったのでした。
ここはどこだろうかと、辺りを見回しました。
ベッドと木で作られた小さめのドレッサーが置かれているだけでした。
いつの間に眠ってしまったのだろう。
ルーナは、不思議に思いつつもベッドから起き上がります。
小さな小窓から月の明かりが部屋を照らしていました。
どうやら屋根裏部屋のようであることが分かりました。
扉を開けると、直ぐに急な階段がありました。
ルーナは、その階段をゆっくり下りていきます。
一階に着くと、キッチンの部屋の方から明かりが洩れていました。
ルーナが歩くと、床の軋む音がします。
キッチンの部屋の近くに行ってみると、シャルルとエミリオの声が聞こえてきました。
ルーナは、少し迷いましたが、扉を開けました。
扉の開く音が聞こえたのか、シャルルとエミリオが扉の方を見ました。
「ルーナ起きたんだね」
「シャルル様、戻って要らしたのですね」
「そうなんだ。戻ったらルーナが眠っていたから起きるまで待っていたんだ」
「そうだったのですね。いつの間にか寝てしまったのですね」
エミリオはいいました。
「お腹が満腹になって眠たくなったのだろう」
シャルルはエミリオに反応しました。
「そうだろうね。部屋を覗いてみたら、本を読んでいたようだったのだけれど、ルーナは本を開いたまま眠っていたよ」
「恥ずかしいでところで見せてしまいましたね」
「そんなことはないよ」
シャルルはルーナにいいました。
「そろそろ時間も遅いし屋敷に戻ろうか」
「そうですね、シャルル様」
シャルルは椅子から立ち上がると、エミリオも遅れて椅子から立ち上がりました。
「エミリオ、今日はルーナ事を見てくれて感謝するよ」
「おお、またこいなルーナ」
「はい。今日は本当にありがとうございました。エミリオさん、また伺いしますね」
ルーナは、エミリオに挨拶をすると、シャルルの方を見ました。
「行こうか。ルーナ」
そういうと、シャルルはルーナの手を取ると、呪文を唱えると煙のように消えてしまいました。
一人になったエミリオは思いました。
どうかあの子には幸せであり続けてほしいと……
◆◇◆◇
ルーナとシャルルは屋敷に戻ると、そこはシャルルの書斎の部屋でした。
「ルーナ、もう遅いし、疲れただろう。部屋で休むといい」
「はい、シャルル様。今日は、連れて行っていただきありがとうございました。おやすみなさいませ」
「ああ、おやすみルーナ」
ルーナは、シャルルの書斎から出ていきました。
シャルルは、一人になるとエミリオが教えてくれたあの黒いマント男性についてある人物に連絡をするため手紙を書き始めました。
書き終わると、引き出しから蓋のついた木箱を取り出しました。
その中に先ほど書いた手紙を木箱に入れていきます。
シャルルはその木箱の蓋を閉めると、その木箱に触れると燃え上がり跡形も無く消えてしまいました。
この木箱は、魔法界で使われている遠くの人物に手紙を届けるための道具です。
その頃、ルーナはというと、部屋に戻って服を着替えてパジャマになって寝るための準備をしていました。
その前にルーナは今日あった出来事を日記に記しました。
『今日は、久しぶりに魔法界にあるエミリオ書店に行き、エミリオさんにあった。エミリオさんの手作りの料理シェパーズパイを食べさせてもらうことも出来た。私にもいつか出来るだろうか。思いでの味が……今日はとても楽しかった。またエミリオさんに会いに魔法界に行きたいと思う』
日記を閉じランタンの火を消すと、ベッドに入り目を閉じると眠りにつくのでした。
しばらくしてからルーナの部屋の扉が開かれました。
ルーナがよく眠っているかシャルルが見に来たのでした。
よく眠っているルーナの姿を確認すると、シャルルは扉を閉じるのでした。
そして、自分の寝室へと歩いていきました。
その日の空に浮かぶ月はとても輝いていたのでした。
◇◆◇◆
翌朝、目を覚ますといつものように朝の支度を始めるルーナ。
支度を済ませると、部屋を出てシャルルの書斎を目指します。
部屋の前まで着くと、扉をノックしますが、反応が返ってきません。
扉を開けるとそこにはシャルルの姿はなく仕方なく扉を閉めました。
次にシャルルの寝室に向かうことにしたルーナでしたが、また扉をノックしますが反応がありませんでした。
ルーナは申し訳ない気持ちもありながら部屋の扉を開けました。
普段足を踏み入れることのないシャルルの部屋に何故だかととても新鮮に感じるのでした。
ルーナは、寝室の部屋の扉を閉めました。
もう仕事に出掛けてしまったのだろうか。
それにしても早くに出掛けてしまって寂しい気持ちになる。
「朝の挨拶したかったのに……」
ルーナは、一階に下りるために歩き出した。
階段が見える位置まで来ると、エドモンが二階に上がろうとしているところが見えたルーナは、上がってくるのを待つとエドモンドに話しかける。
「おはようございます。エドモンドさん」
ルーナの声に気がついたのかエドモンドがルーナの声に答える。
「おおルーナ様、おはようございます」
「エドモンドさん、シャルル様はもうお出掛けになったのですか?」
エドモンドはルーナにいいました。
「はい。今朝早くに出掛けられました。それがどうかされましたか?」
「いえ、久しぶりに早く起きれたので挨拶をしようと部屋を伺ったのですが、シャルル様の姿がなく残念に思っていたのです」
「そうでございましたか」
「はい。エドモンドさん、今日もエドモンドさんが幸せに過ごせますように」
「ありがとうございますルーナ。では私はこれで失礼いたしますね」
「はい。エドモンドさん」
ルーナは、一階に下りると中庭に向かうのでした。
中庭に着くと、空を見上げるルーナ。
遠くでは鳥のなく声が聞こえてきます。
今日の空は青く染み渡った空の色をしていました。
今日も何事もなく皆が幸せに一日を終えることが出来ますように、そうルーナは願うのでした。
そして、今日も一日が始まっていくのを感じるのでした。
中庭から戻ると、食堂に移動すると、リリーさんが用意してくれた朝食を一人で済ませたルーナは、久しぶりに書庫に来ていました。
今までは、編み物に夢中で本を読むことが減ってしまっていたのでした。
でも本というものは、自分がその物語の中にはいっているように感じることが出来てそれをまるで自分が体験できないことを物語のなかで体験しているように感じることが出来るのが楽しいのである。
教会にいた頃もそうであった。
現実の世界では、いつも孤独で寂しく何故私はここにいるのだろうと考えしまうのだが、物語の中に入ると本当の自分を忘れることが出来たのである。
そんな力を本は持っていると思う。
でも私にも物語の世界ではなく、現実の世界でシャルル様が私のことを見つけてくれて手を差しのべてくれたから今この場所に入れるのだと感じる。
あの頃の私は、幸せなど知らずに自分の生涯を終えるのだと思っていた。
でも私は、いつも幸せを求めた。
誰かに愛されたかったかもしれない。
優しい言葉を掛けてもらいたかったのかもしれない。
私の事を必要もしてくれる人を探していたのだと思う。
それだけで私が生まれた意味が価値があるのだと信じたかったである。
少なくともそれほどに自分が想像する以上に愛情に飢えていたのかもしれない。
それをシャルル様は無条件にくれるのである。
生まれて良かったと思えるのである。
意味が価値があるのだと実感することが出来るのである。
シャルル様だけではなくエドモンドさんやリナーさん、リリーさんに、エミリオさん、シャルル様に出会って沢山の人に出会えることが出来たのである。
それだけでとても幸せなのである。
幸せすぎて時々怖くなるときもある、いつか失くなってしまわないかと思うときがある。
でも大丈夫、そう思えるほどに、シャルル様達がいるから強くなれるのである。
親愛なる主様へ、どうか永遠にあなた様のそばにいれますように
そう願わずには要られたかったのでした。