なんだか今日は天気がいいな。
僕はカメラで写真を撮るのが趣味だ。
特に見つけたものの中でいいと思ったものだけを撮る。
この前のコンテストでは落選してしまって、好きな物だけを撮っていいのか悩んだが、やっぱり撮りたいものを撮りたくて、その日撮りたいと思ったものを取りに行くことを習慣づけている。
今日は空の写真でも撮りに行こうかな。
僕は、家から歩いて外に出かけた。
外はカラカラと暑く、セミが沢山鳴いていた。
木にとまったセミを撮ってみようとするものの、近付きすぎて、逃げられてしまう。
今日はそんな一日になるのかと、思い込んでいたら、突然雨が降ってきて、逃げ場のない僕はカメラが濡れないように、近くの本屋に入った。
そこには写真集なども置いてあって、モデルさんの写真を眺めていると、男女が絡んでる写真もあった。
僕もこんな素敵な写真が撮りたいと、そう感じた。
外は雨が上がって、僕は外に出て、もう一度探すことにした。
先程まで雨が降っていたとは思えないほど、空は青空に変わっていて、またさっきみたいにカラカラとした天気ではなく、ジメジメとして蒸し暑いまとわりつくような暑さだった。
自分の撮りたい写真はどんなものか。
川沿いを歩いていると、いい感じになっている男女を見つけた。
黄色のカラーパンツを履いた白いワイシャツの女性と、本を読んでいるはずが彼女の方に気を取られて読めていない男性。
今にも告白しそうな勢いで見つめ合っていた、コレだ。
そう思った時には、僕は写真を撮っていて、男女の赤く染められた頬は、シャッター音に気付き、驚きと共により赤く染った。
「すみません、急に撮ってしまって、カップルの方ですか?」
「あ、いえ、そういう訳じゃないんです私たち、ただの同級生というか…」
そう女の人が言うと、明らかに動揺して、悲しんでいる姿を僕は目撃した。
「余計なお世話かもしれないですけど、お二人、すごくお似合いのカップルに見えました。もしかしてお互い気があるのでは?」
「え、そうなの?かずくん」
「りのもそうなのか?」
2人は驚いて、また赤く染った頬と見つめ合う姿は、どう見てもお互いを好いているようにしか見えなかった。
今、写真を撮って見せれば。
──────カシャリ。
「「えっ、今また撮りました?」」
2人は驚いていた。
「見つめ合う2人が素敵だったので、ほら見てください」
僕は撮った写真を見せた。
「私たちこんなふうに見えてるんだ、まって、はずがしい」
「うわっ、はっず…」
「もう一度聞きます、おふたり本当に付き合ってないんですか?」
「俺、りののこと好きだ、もっと近づきたい」
「私も、好き」
晴れて2人は恋人同士になった瞬間を目撃した。
僕はもう一度、シャッターを切った。
好きを溶かし合うふたりの虹のように架け橋になれただろうか。
その写真は、コンテストで最優秀賞を残すことが出来た。
撮りたいものを撮ってよかったと思う。
僕はこの瞬間が、幸せだと感じた。
僕はカメラで写真を撮るのが趣味だ。
特に見つけたものの中でいいと思ったものだけを撮る。
この前のコンテストでは落選してしまって、好きな物だけを撮っていいのか悩んだが、やっぱり撮りたいものを撮りたくて、その日撮りたいと思ったものを取りに行くことを習慣づけている。
今日は空の写真でも撮りに行こうかな。
僕は、家から歩いて外に出かけた。
外はカラカラと暑く、セミが沢山鳴いていた。
木にとまったセミを撮ってみようとするものの、近付きすぎて、逃げられてしまう。
今日はそんな一日になるのかと、思い込んでいたら、突然雨が降ってきて、逃げ場のない僕はカメラが濡れないように、近くの本屋に入った。
そこには写真集なども置いてあって、モデルさんの写真を眺めていると、男女が絡んでる写真もあった。
僕もこんな素敵な写真が撮りたいと、そう感じた。
外は雨が上がって、僕は外に出て、もう一度探すことにした。
先程まで雨が降っていたとは思えないほど、空は青空に変わっていて、またさっきみたいにカラカラとした天気ではなく、ジメジメとして蒸し暑いまとわりつくような暑さだった。
自分の撮りたい写真はどんなものか。
川沿いを歩いていると、いい感じになっている男女を見つけた。
黄色のカラーパンツを履いた白いワイシャツの女性と、本を読んでいるはずが彼女の方に気を取られて読めていない男性。
今にも告白しそうな勢いで見つめ合っていた、コレだ。
そう思った時には、僕は写真を撮っていて、男女の赤く染められた頬は、シャッター音に気付き、驚きと共により赤く染った。
「すみません、急に撮ってしまって、カップルの方ですか?」
「あ、いえ、そういう訳じゃないんです私たち、ただの同級生というか…」
そう女の人が言うと、明らかに動揺して、悲しんでいる姿を僕は目撃した。
「余計なお世話かもしれないですけど、お二人、すごくお似合いのカップルに見えました。もしかしてお互い気があるのでは?」
「え、そうなの?かずくん」
「りのもそうなのか?」
2人は驚いて、また赤く染った頬と見つめ合う姿は、どう見てもお互いを好いているようにしか見えなかった。
今、写真を撮って見せれば。
──────カシャリ。
「「えっ、今また撮りました?」」
2人は驚いていた。
「見つめ合う2人が素敵だったので、ほら見てください」
僕は撮った写真を見せた。
「私たちこんなふうに見えてるんだ、まって、はずがしい」
「うわっ、はっず…」
「もう一度聞きます、おふたり本当に付き合ってないんですか?」
「俺、りののこと好きだ、もっと近づきたい」
「私も、好き」
晴れて2人は恋人同士になった瞬間を目撃した。
僕はもう一度、シャッターを切った。
好きを溶かし合うふたりの虹のように架け橋になれただろうか。
その写真は、コンテストで最優秀賞を残すことが出来た。
撮りたいものを撮ってよかったと思う。
僕はこの瞬間が、幸せだと感じた。