そうかもしれない。おねえちゃんなら手ブラだってパンいちだって芸術になるのかもしれない。
だけどあたしのパンいちは、あたしだって直視したくないし、せめてキャミは着たい。なのにどうしてパンいちになったんだろう? まさかあたしは酔ったら脱ぐ人種になってしまったんだろうか?
重い頭を抱えているとカタカタカタッと小気味いい音が聞こえた。
赤、オレンジ、黄色、緑、青……。テーブルを見れば、あたしの部屋に散らばっていた鮮やかな長方形が等間隔に倒れていた。いくら考えてみてもなんなのかわからず、セリちゃんに見てもらおうと持ってきたのだ。
「セリちゃんなにやってるの」
「や、なんとなく並べて倒して遊んでた。ていうかこれ、ドミノの駒なんじゃない?」
「ドミノ?」
「うん。駒? 板? 牌? 呼び方わからないけどドミノっぽくない?」
言われてみれば芸能人隠し芸大会の特番で、こんな感じのカラフルな駒だか板だか牌だかを並べていたような気がする。ちょっとでもぶつかってしまえばダダダダダーッ! と倒れていく様は心臓に悪くて、夜通しドミノする芸能人の姿は殺気立っていた。
だけどあたしのパンいちは、あたしだって直視したくないし、せめてキャミは着たい。なのにどうしてパンいちになったんだろう? まさかあたしは酔ったら脱ぐ人種になってしまったんだろうか?
重い頭を抱えているとカタカタカタッと小気味いい音が聞こえた。
赤、オレンジ、黄色、緑、青……。テーブルを見れば、あたしの部屋に散らばっていた鮮やかな長方形が等間隔に倒れていた。いくら考えてみてもなんなのかわからず、セリちゃんに見てもらおうと持ってきたのだ。
「セリちゃんなにやってるの」
「や、なんとなく並べて倒して遊んでた。ていうかこれ、ドミノの駒なんじゃない?」
「ドミノ?」
「うん。駒? 板? 牌? 呼び方わからないけどドミノっぽくない?」
言われてみれば芸能人隠し芸大会の特番で、こんな感じのカラフルな駒だか板だか牌だかを並べていたような気がする。ちょっとでもぶつかってしまえばダダダダダーッ! と倒れていく様は心臓に悪くて、夜通しドミノする芸能人の姿は殺気立っていた。