空気読めないコンテストがあったら輝きそうなうちの母親が、お兄ちゃんが来たから起こしに来た。 ほんとうにやだ。 ドンドンと叩くがあたしは反応を見せない。 そうすれば静かになる。 だけど、部屋の外にはお兄ちゃんがいることはわかっていた。 だからお母さんも叩くんだ。 でも、お兄ちゃん。 あの頃のあたしはもういないんです。 どーせおしゃべりなお母さんから聞かされるだろう。 あたしがなんで帰ってきているかを。