一ヶ月後。
あと数分でバイトの始まる時間。
私はバックヤードでスマホをいじっていた。
ゲームのアプリ。
何度も立ち上げようとするができない。
サービスは終了してしまった。
まゆりはいない。
「うっ……」
涙がこぼれる。
もうすぐバイトだというのに。
なにをやっているのか。
そもそも当然のことだ。
まゆりはゲームの存在。
現実にはいない。
こうして突然消えていなくなってなにも残らない。
そんなこと当たり前なのに。
私はまた大切なことから目を逸らして偽りの世界に逃げていたのだ。
(まゆり、まゆり……さみしいよ。私、これからどうしよう……)
またあの苦しい日々だ。
学校なんてクソ。リアルなんてマジでクソ。
でもスマホを見ればまゆりに会えたから。
だから生きていけたのに。
「うっ、うう……うううーっ……」
誰もいないバックヤードで声を殺して泣く。
泣き止まなきゃ。
もうすぐバイトだ。
でも止まらない。
だけどそれでも泣き止まないと。
だって
「辰己さん、どうしたんスか?」
真由理くんが入ってきた。
だから泣き止まないとって言ったのに。
もう真由理くんが来るから。
あと数分でバイトの始まる時間。
私はバックヤードでスマホをいじっていた。
ゲームのアプリ。
何度も立ち上げようとするができない。
サービスは終了してしまった。
まゆりはいない。
「うっ……」
涙がこぼれる。
もうすぐバイトだというのに。
なにをやっているのか。
そもそも当然のことだ。
まゆりはゲームの存在。
現実にはいない。
こうして突然消えていなくなってなにも残らない。
そんなこと当たり前なのに。
私はまた大切なことから目を逸らして偽りの世界に逃げていたのだ。
(まゆり、まゆり……さみしいよ。私、これからどうしよう……)
またあの苦しい日々だ。
学校なんてクソ。リアルなんてマジでクソ。
でもスマホを見ればまゆりに会えたから。
だから生きていけたのに。
「うっ、うう……うううーっ……」
誰もいないバックヤードで声を殺して泣く。
泣き止まなきゃ。
もうすぐバイトだ。
でも止まらない。
だけどそれでも泣き止まないと。
だって
「辰己さん、どうしたんスか?」
真由理くんが入ってきた。
だから泣き止まないとって言ったのに。
もう真由理くんが来るから。