神様の普段着は好きにしていいらしいし、あの巫女装束じゃなくて女子高生みたいな格好すれば似合うんじゃないかって思うけど。
どうもあれはうか様の趣味らしい。
今日もひたすら、入力をしていく。
一角が崩れたとはいえ、まだまだ残りは多い。
なにせ、百年分だ。
「ねえ」
「うわっ」
唐突に声が聞こえ、思わず手が止まる。
おそるおそる顔を上げると、目の前にうか様が座っていた。
「前から訊きたかったんだけど。
あなた、朔哉のどこがいいの?」
その整えられた長い爪にマニキュアを塗り、ふーっと息を吹きかける。
「えっと」
「だから。
朔哉のどこがいいのって訊いてるの」
うか様の声に若干のいらだちが混じり、さらに小さくちっと舌打ちされた。
「優しいところ……です」
「それだけ?」
「え?」
それだけってなんですか?
「だから。
それだけかって訊いてるの」
せっかく綺麗にマニキュアを塗った爪を、うか様ががりがりとかじる。
なんでこんなに、イラつかれなきゃいけないんだろう。
「その。
どうもあれはうか様の趣味らしい。
今日もひたすら、入力をしていく。
一角が崩れたとはいえ、まだまだ残りは多い。
なにせ、百年分だ。
「ねえ」
「うわっ」
唐突に声が聞こえ、思わず手が止まる。
おそるおそる顔を上げると、目の前にうか様が座っていた。
「前から訊きたかったんだけど。
あなた、朔哉のどこがいいの?」
その整えられた長い爪にマニキュアを塗り、ふーっと息を吹きかける。
「えっと」
「だから。
朔哉のどこがいいのって訊いてるの」
うか様の声に若干のいらだちが混じり、さらに小さくちっと舌打ちされた。
「優しいところ……です」
「それだけ?」
「え?」
それだけってなんですか?
「だから。
それだけかって訊いてるの」
せっかく綺麗にマニキュアを塗った爪を、うか様ががりがりとかじる。
なんでこんなに、イラつかれなきゃいけないんだろう。
「その。