嫁いだ日から幾分かたった。
こちらは日付の感覚がないからわからない。
四季もないし。
屋敷の周りは桜が常に咲き乱れている庭もあれば、雪がしんしんと降り積もっている庭もある。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
朔哉から手に口付けをもらって、今日も私はうか様のところへ行く。
スピードは遅々として上がらないがそれでも、三十箱ほどが終わって部屋の中が少し、開放的になった。
「おはようございます」
今日も案内に陽華さんが待っている。
朔哉に袴の色のことを訊いたけど、格によって違うんだって。
紫に白紋の宜生さんは、眷属の中で一番偉いから。
陽華さんの白袴は、正式に眷属として認められていないから。
本当にそれでいいのか気になって陽華さんに訊いてみたのだけれど。
『僕はうか様のペットみたいなものなので。
それはそれで……』
はぁはぁと例のごとく陽華さんの息が荒くなり、それ以上訊くのはやめた。
「じゃあ、今日もよろしくー」
ちらっとだけ顔を出して、うか様はすぐに出ていく。
いつも、そう。
こちらは日付の感覚がないからわからない。
四季もないし。
屋敷の周りは桜が常に咲き乱れている庭もあれば、雪がしんしんと降り積もっている庭もある。
「いってきます」
「いってらっしゃい」
朔哉から手に口付けをもらって、今日も私はうか様のところへ行く。
スピードは遅々として上がらないがそれでも、三十箱ほどが終わって部屋の中が少し、開放的になった。
「おはようございます」
今日も案内に陽華さんが待っている。
朔哉に袴の色のことを訊いたけど、格によって違うんだって。
紫に白紋の宜生さんは、眷属の中で一番偉いから。
陽華さんの白袴は、正式に眷属として認められていないから。
本当にそれでいいのか気になって陽華さんに訊いてみたのだけれど。
『僕はうか様のペットみたいなものなので。
それはそれで……』
はぁはぁと例のごとく陽華さんの息が荒くなり、それ以上訊くのはやめた。
「じゃあ、今日もよろしくー」
ちらっとだけ顔を出して、うか様はすぐに出ていく。
いつも、そう。